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タイトルタイトル: 日本ニュース 第163号
公開日公開日: 1943年(昭和18年)7月20日 ニュース映像について

チャプター

[1]1 チャプター1 滅敵へ燃ゆる 銃後国民総常会開く  05:18
[2]2 チャプター2 吾等青少年 今起たずんば 学童、憧れの大空へ  01:35
[3]3 チャプター3 学徒、高原に鍛う  01:02
[4]4 チャプター4 壮丁皆泳訓練  01:08
[5]5 チャプター5 商船学校一日入校  01:19

チャプター

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公開日公開日: 1943年(昭和18年)7月20日

ニュース映像について

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国民総常会第4回中央協力会議の14日、劈頭(へきとう)、東條首相立って所信を闡明(せんめい)。
「いまや戦局は刻一刻と緊迫の度を加え、国家の隆替を決するところの重大時期に直面しておるのであります。敵米英は、唯一の頼みとする物質力を挙げて反攻の挙に出で、その気勢また侮りがたいものがあるのであります。ここにおきましてか、一億国民は申すまでも無く鉄石の団結のもと、国の内外を問わずあらゆる障害を克服、突破いたし、全力を挙げていき、戦力の増強に邁進(まいしん)しなければならんのであります。今次、第4回中央協力会議開催の主旨も、実にここに存するのでありまして、国民諸君のほとばしる熱意がここに凝集発揮され、国力増強上、寄与するところ甚大なるもののあることを確信いたすものであります。」
《議長小林海軍大将》
「では、その次の第20号議案、171番、富士井末吉さんにご発言お願いいたします。」
《冨士井末吉氏》
「吾が青年学徒は、飛行機や戦車の搭乗者としての適格性については、はるかに米英に勝って
おるのでありまするが、従来この種訓練が与えておられなかったがために、機械化知識の水準は、遺憾ながら甚だ低いのであります。ここにおいて現代戦の花形である航空訓練、機甲訓練、海洋訓練などの機械化国防技術訓練の画期的進展が強く要請されるところであります。」

国民の総意を結集せる会議は、夜に入って白熱の度を加え、銃後女性の叫びを代表して、山高しげり女史の発言。
「前回の会議におきまして要望いたしました行列害の問題は、その後閣議の決定によって、帝都における蔬菜(そさい)の配給は地域登録制による隣組配給となり、一応の解決を見たのでございまして、しかしながら全国的にはまだまだ行列が解消されているわけではございませんし、帝都におきましても魚介、蔬菜(そさい)の配給がまちまちに行われておりますため、まだまだ買出しに相当の時間と労力が費やされているのでございます。で、このために多くの家庭婦人が、せっかく戦力増強のための勤労を志しながらも、実現しがたい実情にあるのでございます。で、これについて、例えば大阪市における生鮮食料品の総合配給所のような施設は、各都市において実施できないものでございましょうか。今日、家庭婦人の多くはこうした決戦生活をむしろ待望いたしておるのでございます。」

≪議長 小林海軍大将≫
「ただいまの山高さんのご発言は、我々大都市に生活する者にとって、誠にご同感を禁じえないものであったように存じます。委員会におきましては、特にこの問題を取り上げられて、もっと生活を明るく正しくやっていけるようにご検討願いたいものと存じます。」
かくて3日にわたる決戦討議は、ここに幕を閉じたのであります。
「みたみわれ」「みたみわれ」
「大王(おおきみ)に全てを捧(ささ)げ奉らん」
「大王(おおきみ)に全てを捧(ささ)げ奉らん」
「みたみわれ」「みたみわれ」
「我は御国(みくに)を守り抜かん」
「我は御国(みくに)を守り抜かん」
「みたみわれ」「みたみわれ」
「この大御(おおみ)戦(いくさ)に勝ち抜かん」
「この大御(おおみ)戦(いくさ)に勝ち抜かん」

「ほら、前もちゃんと締める。前のボタンをかける。」
少年よ、大空へ。やがては空の決戦場へと決起する学童たちのため、7月18日、羽田飛行場において、海軍機同乗飛しょう訓練が実施せられた。
憧れの飛行服に身を固め、初めての飛行機に胸躍らせ、南太平洋の激しい航空決戦をしのび、少国民たちは米英撃滅の大空へ、寸時も早く雄飛せんことを誓ったのである。
「今日初めて飛行機に乗ってどういう気持ちでしたか。君。」
「はい、素晴(すば)らしかったであります。自分も大きくなったら立派な飛行士になって、米英の飛行機を1機も残さず、撃ち落とす覚悟でいます。」

赤松の大森林にのこぎりの音、鉈(なた)、斧(おの)の響きがこだまする。ここ甲信国境、八ヶ岳公園の恩賜林は、今学徒動員の声に応じて立ち上がった東大生が、薪(まき)伐採に汗の奉仕する道場である。
増産に挺身(ていしん)するたくましい学徒に夏休みはない。

≪指導者≫
「大東亜戦下、1人の壮丁も泳ぎのできぬ者があってはいけない。諸君はここで5日間、1日2時間、合計10時間で水泳の訓練をするが、必ずこの訓練の結果は、優秀な結果を収めるように努力しなければならない。」
泳げ、しぶきを上げて。南に北に戦いはいよいよ苛烈(かれつ)の度を加うるの時、1人でも泳げぬ壮丁があってはならぬと、大政翼賛会、大日本体育会共同で、壮丁皆泳運動が全国に一斉展開され、ここ東京神田一ツ橋プールでは、それに先駆けて激しい訓練が実施された。

第3回海の記念日を迎えて、都下の中等学生1200名は越中島の高等商船学校へ一日入校。
「面舵、面舵戻せ。よーそろー。」
「総帆かけかた。第一解帆手、登り方用意。登れ。(?)」
すでにして太平洋を睥睨(へいげい)するの在校生の気迫ある顔は、我に続けと強く教える。若人よ、今決戦に波騒ぐ太平洋の黒潮こそ、また君たちの行くところだ。