しごとの基礎英語

メッセージ

大西 泰斗

大西 泰斗 おおにし ひろと

皆さんこんにちは。「しごとの基礎英語」講師の大西奏斗です。すでにおなじみのこの番組ではシーズンごとにさまざまなテーマを設定し、ビジネスパーソンに必須の情報を提供してきました。各シーズンのテーマはおおよそ次のものです。



 Season 1 基本的な文法力
 Season 2 ストックフレーズ(まとめて覚えるべきフレーズ)
 Season 3 長さに挑戦(ネイティブと同じ長さで文を話す)

今シーズンのテーマは「反射」です。

会話で沈黙は許されません。日本語でも、会話途中で突然相手が数秒間沈黙したら、「どうしたんだろう?」と心配するか、反応を待ち切れず別の話題に移ってしまうか、そのどちらかでしょう。英語も同じです。英会話ができるということは、瞬時に適切な応答ができるということ。反射的に応答できないということは、英語を話せないこととほぼ同義なのです。

反射を可能にする学習とは、知識を反射へと昇華する作業です。英語知識が知識のままであり、会話中に常に呼び起こし参照しなければならないのだとすれば、会話にはなりません。「主節動詞が過去なら、従属節の動詞も過去になる」といった時制の一致についての規則は、それが知識のまま留まっているなら、会話の即応性を阻害します。「考えなくても自然に従属節の動詞が過去になっている」――知識が自動的な所作に昇華しなければ会話では使えないのです。車の運転で「ハンドルを右に回せば車は右に曲がる」といった知識だけでは運転ができないのと同じです。「右に曲がりたい」と思ったときに自動的にハンドルを右に回すことができなければなりません。

本テキストでは、各Caseの解説を詳しく行っていますが、皆さんの英語力を最大限に伸ばすために次の点に気をつけながら読み進めてください。

(1)キーフレーズは音読・暗唱
キーフレーズは、皆さんが同種の状況に出会ったときに上手に切り抜けるために、汎用性の高い文を採用しています。そのままの形で使う機会も多々あるはずです。全文の音読・暗唱学習をしっかりと行ってください。考えながら言えるようになっても、まだ足りません。「考えずに口にできるまで」行うことが肝心です。まるごと使える表現のカタマリ、それが皆さんの「反射」を支えます。

(2)キーフレーズの「部品(unit)」に着目する
キーフレーズは、さまざまな文で繰り返し使うことのできる「部品」で成り立っています。ネイティブが瞬時に文を構成し会話できるのは、その知識が単語単位のバラバラなものではなく、それが複数集まりまとまったユニット単位であるからです。I hate to rush you, but...(急がせて申し訳ないのですが)というフレーズを I-hate-to-rush-you...と、単語単位で英作文しているネイティブは存在しません。このフレーズはまとまったユニットとして頭に入っている、だから考えることなく口から「自動的に」出てくるのです。

ここで言う「ユニット」には、一般的に「熟語・フレーズ」と呼ばれるものだけではなく、単語の自然な組み合わせや呼応関係、文の型などの文法事項が含まれます。単純に言えば「ネイティブが無意識のうちに作っている複数語からなるまとまり」すべてが対象となります。

キーフレーズの解説では、これらのユニットを指摘していきます。そのそれぞれについて「考えなくても言えるかどうか」を確認しながら、習熟していってください。

さあ、これから6か月。がんばっていきましょう。皆さんの英語、最後の仕上げです!

NHKゴガク

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