旅するイタリア語

放送内容

4月4日(火)放送|4月5日(水)再放送 「#1 トレヴィの泉の意外な素顔」

Sono Hideki, piacere.
ヒデキです、はじめまして。
<今週の一枚>

ローマ、トレヴィの泉にて

東儀秀樹さんは、以前から、イタリア語をちゃんと話せるようになりたいと思っていました。そんな東儀さんの旅は、永遠の都、ローマから始まります。古代ローマ帝国以来、2000年を超える歴史を刻んできた街には、現代の中に古代の遺跡があたりまえのように共存しています。時空を超越した街、それがローマの大きな魅力です。
まず向かったのは、ローマの名所中の名所、トレヴィの泉です。2年近くかけた大規模な修復工事が終わり、美しく生まれ変わったばかり。幅およそ50mの堂々たる姿。ローマで最大の噴水です。
泉の水は、飲むこともできます。ガイドブックにはあまり載っていませんが、噴水の脇に水飲み場があるんです。トレヴィの泉に限らず、ローマの街中にはたくさんの水飲み場があり、いつでも安全な水を提供していて、それがローマ市民の誇りにもなっています。ローマを訪れたら、ぜひ注目してみてください。


Fontana di Trevi (トレヴィの泉)

バロック彫刻が華麗なローマ最大の噴水。中央には水の神ネプトゥーヌスの像。息子たちが馬車を引き、その動きに押し出されるように水が流れ出てくる、ダイナミックで華麗な演出。

トレヴィの泉のすぐ隣にある薬局

泉が現在の姿になるずっと前から続いてきた老舗の店。
創業1552年。


ウフィッツィ美術館にあるレオナルド・ダ・ヴィンチの部屋にて
「何時間でも見ていられる絵だ」と語るヤマザキマリさん

レオナルド・ダ・ヴィンチ 
「受胎告知」

美術の勉強のため、かつてフィレンツェに留学していた漫画家のヤマザキマリさんが、イタリア美術のおもしろさを解説するコーナー。第1回は、レオナルド・ダ・ヴィンチが20歳のときに描いた「受胎告知」です。「自分を貫き通したレオナルドの意思を感じる」という、ヤマザキさんならではの作品の見方をおききください。


4月11日(火)放送|4月12日(水)再放送 「#2 『広場』を楽しみ尽くす」

Per me un cappuccino, per favore.
私にはカプチーノを1杯お願いします。
<今週の一枚>

ローマで最も美しいと言われるナヴォーナ広場にて

ローマの街中には、たくさんの広場があります。東儀さんが訪ねたのは、ローマで最も美しいと言われるナヴォーナ広場。美しい彫刻や建築に囲まれた広場で、東儀さんはカフェに入り、朝食をとります。注文に使えるフレーズは?
さらに広場の歴史をたどると、そこは2000年前の競技場でした。人びとが集まり、思い思いに自分の時間を過ごす広場は、長い歴史の中で、イタリア人にとってとても大切な場であり続けています。


Piazza Navona (ナヴォーナ広場)

3つの噴水が華やかなナヴォーナ広場。華麗な建物に囲まれ明るい光にあふれている。昼間は観光客であふれる広場も、夜はローマの人びとがのんびりと散歩を楽しむ。

Fontana dei Quattro Fiumi (四大河の噴水)

ナヴォーナ広場にある噴水。オベリスクの周りをインダス川、ナイル川、ドナウ川、ラプラタ川の四大河を擬人化した像が囲む。

朝食を食べたカフェ

四大河の噴水の近く、ナヴォーナ広場に面したカフェ。
ここで東儀さんとエヴァさんは、コルネットとカプチーノを注文した。


1963年のカンヌ映画祭で最高賞を受賞した名作
『山猫』(Il gattopardo)

『山猫』(Il gattopardo)
DJで翻訳家、そしてイタリア映画の配給・字幕制作・解説などを行う野村雅夫さんが、とっておきのイタリア映画を紹介するコーナー。今回は、巨匠・ルキーノ・ヴィスコンティ監督の不朽の名作『山猫』(Il gattopardo)をとりあげます。
舞台は1860年のシチリア。貴族階級が没落し、新たに中産階級が勢力を拡大していく大きな時代のうねりを描いた一大叙事詩です。「変わらずにいたいなら、すべて変わらなければならない」というセリフに感銘を受けたという野村さんならではの解説をおききください。


4月18日(火)放送|4月19日(水)再放送 「#3 ローマの道を楽しむ」

Che cos'è questo?
これはなんですか?
<今週の一枚>

中世から"職人街"として栄えたオルソ通りにて

ローマの道を歩くと、どんな小さな通りにも名前が付いていることが分かります。なかには"天秤職人通り"や"椅子職人通り"、"鍵職人通り"など、かつての職人街を思わせる名前も多く、道を歩けばローマの魅力がたくさん見つかります。
スタデラーリ通りで見つけたのは噴水。ネロ皇帝が作らせたという風呂が近年発掘され、その一部がなんと噴水として再利用されていました。
続いて向かったのは、職人が多くいるオルソ通り。工房を訪ね、職人の技術が代々家族に受け継がれていく様子に触れます。


Fontana dei Libri(本の噴水)

昔、大学だった建物にある一風変わった噴水。4冊の本と、地域のシンボルである鹿の彫刻が美しい。

Fontana di via degli Staderari
(スタデラーリ通りの噴水)

発掘されたバスタブを水盤として利用している。

彫刻職人の店

20世紀の初頭に作られた扉の装飾。その傷んだ部分に新たに金箔を貼り、修復していた。

勲章職人の店

父から、勲章作りの技術を学んだというジャンルーカさん。家族で工房を営んでいる。


トマトソースパスタ
ロザンナさんの故郷は北イタリアのベネト州。実家であるザンボン家の家庭料理の味を、娘の万梨音さんとご紹介します。今回作るのは、トマトソースパスタ。ロザンナさんが母から受け継いだザンボン家のトマトソースの作り方をご紹介します。

 マンマの一技 
・セロリを入れて独特な風味を出す
・風味を出すためナツメグを加える


4月25日(火)放送|4月26日(水)、5月2日(火)、3日(水)再放送
「#4 ローマの下町を楽しむ」

Vorrei un cono da due gusti.
コーンで2つの味をいただきたいんですが。
<今週の一枚>

スクーターで、ローマの町を一望できる高台
「ジャニコロの丘」へ

ローマの下町、トラステヴェレを訪ねます。トラステヴェレとは、ローマ市内を流れるテヴェレ川をはさんで市中心部の「向こう側」という意味。小さな路地が多く、緑豊かな庶民の町で、オシャレな趣味の店も多く集まっています。東儀さんが見つけたのは手作りの日時計を売る店。「宇宙の時間の経過、ロマンを感じる」と、東儀さんは店主と意気投合!さらに個性豊かなジェラート店に入り、味をミックスさせて注文するフレーズを身につけます。


日時計の店

中世やルネサンスの日時計を再現

職人のジェラート

天然素材を使った手作りのジェラート。珍しい味もたくさん。

Colle del Gianicolo(ジャニコロの丘)

高さ88mのジャニコロの丘。平地の続くローマで、貴重な絶景スポット。


5月9日(火)放送|5月10日(水)再放送 「#5 ファッション買い物・洋服編」

Posso provare questa camicia?
このシャツを試着してもいいですか?
<今週の一枚>

ローマを代表するショッピング・ストリート、
コルソ通りにて

イタリアといえばファッション。世界的に有名なブランドが数多くあるなか、昔ながらの職人気質が今もローマには息づいている。手作業による仕立てが自慢の紳士服店に入った東儀さん。シャツやジャケットを試着し、サイズ直しの注文に挑戦する。さらに生地にこだわったスカーフの専門店にも訪れ、男性用の一品を購入。イタリアならではの買い物を楽しみながら、自分の好みを伝えるフレーズを覚えていく。


シャツを注文した店

ローマを代表するファッション・ストリート、コルソ通り近くにある紳士服店

スカーフを購入した店

やはりコルソ通り近くにある生地が自慢のスカーフ専門店


ウフィッツィ美術館「聖母子と二天使」前にて
リッピは「アイドル聖母子像創始者」だと語るヤマザキマリさん

フィリッポ・リッピ
「聖母子と二天使」

漫画家・ヤマザキマリさんが語る“目からウロコ”のイタリア美術の見方。第2回は、15世紀に活躍したフィリッポ・リッピの「聖母子と二天使」を取り上げます。場所は前回に引き続きウフィッツィ美術館。「宗教画の表現のあり方を画期的に変えた」と語るヤマザキマリさんならではの作品の見方をおききください。


5月16日(火)放送|5月17日(水)再放送 「#6 ファッション買い物・手袋編」

Mi piace il modello.
このデザインが好きです。
<今週の一枚>

街のバールでアペリティーヴォを楽しむひととき

オトコの買い物・第2弾。ローマに行きつけの店があるという東儀さん。その店とは、イタリアならではの革加工技術を応用し、豊富な色が自慢の手袋専門店でした。
車の運転用にと手袋を選ぶ東儀さん。さまざまな色やデザインのなかから自分の好みを伝えるフレーズを学びます。そして注文を通じて、手袋など通常複数形でいうものがあることを知ります。買い物のあとはバールでアペリティーヴォ。イタリア流の優雅なひとときを満喫します。


手袋専門店

スペイン広場の近く。デザイン300種類、カラー60色が自慢のジョルジョ・セルモネータさんのお店。

アペリティーヴォを楽しんだカフェ

東儀さんはノンアルコール。エヴァさんはスプリッツを注文。スプリッツとは地域や店にもよりますが、ハーブのリキュールと白ワイン、ソーダが入った、イタリアで人気のカクテル。


『母よ、』 (Mia madre)
DJで翻訳家、そしてイタリア映画の配給・字幕制作・解説などを行う野村雅夫さんが、とっておきのイタリア映画を紹介するコーナー。今回は、ナンニ・モレッティ監督の『母よ、』(Mia Madre)をとりあげます。
主演は、現在のイタリアを代表する演技派女優、マルゲリータ・ブイ。モレッティ監督自身も主人公を優しく見守る兄の役で出演。監督自身の体験をモチーフに、家族のあり方や人生の意味について問いかける人間ドラマです。「大切なのは言葉を辞書の最初の意味だけみて訳さないこと」というセリフに、モレッティ監督の本質的なメッセージがこめられているという野村さんならではの解説をおききください。


5月23日(火)放送|5月24日(水)再放送 「#7 イタリア民族楽器を見る!」

Come si suona?
どうやって演奏するんですか?
<今週の一枚>

東西の民族楽器。いにしえの響きに思いをはせる

今回の「旅するイタリア語」では、雅楽師の東儀秀樹さんがイタリアの民族楽器に出会います。
樹皮で作り、2~3日もすると乾いて音が鳴らなくなる「薄命笛」。ヤギの角から作り、近代音階とは違う音を奏でる古い笛。さらに二つの笛を同時に吹くダブルフルートなどに触れます。
注目したのは古代ローマの宮廷で奏でられていたザンポーニャという楽器。ヤギの皮で作った袋をふくらませて連続した音を出します。
そして日本古来の雅楽器とイタリアの民族楽器との即興演奏が始まります。


Scuola popolare di musica di Testaccio
(テスタッチョ音楽学校)

イタリアの民族楽器を収集・研究するアレッサンドロさんと出会った場所


il tortino ai funghi
きのこのパイ包み

ロザンナさんの故郷、北イタリア・ベネト州の家庭料理を紹介するコーナー。今回はきのこのパイ包みを作ります。「小さく切ればオードブル、大きく切ればメインディッシュにもなるので、覚えておくとお得」と語るロザンナさんの自慢の一品をご覧ください。

 マンマの一技 
・数種類のきのこを使い 味に深みを出す
・しっかりしたパイを作るため
 生クリームできのこを煮詰める


5月30日(火)放送|5月31日(水)再放送 「#8 ローマのグルメスポットへ」

Avete qualcosa di tipico romano?
何かローマならではのものってありますか?
<今週の一枚>

ローマ市民の台所、テスタッチョ市場にて

今回はローマの食いしん坊スポット、テスタッチョ新市場でおいしいものを探します。
野菜売り場では、トマトの種類の豊富さに驚愕。しかしイタリア料理にトマトが使われるようになったのは18世紀とのこと。それ以前の伝統的なライスコロッケを食べてみると、中にはトマトソースではなく鶏のモツやレバーが使われていました。
総菜売り場で「ローマならではのものはありますか?」と聞く東儀さん。勧められたのは「通の人限定」という一品!ロニョンチーノとよばれる、子牛の腎臓をちょっと辛く味付けした料理でした。


Mercato Nuovo di Testaccio(テスタッチョ新市場)

2012年に改装オープンした新しい市場。観光名所が多くあるローマの中心地の南側。
テヴェレ川の川沿いにある。

Monte dei Cocci(壺のかけらでできた山)

古代ローマ時代、多くの船がテヴェレ川を往来し、壺に入った地中海各地の食材をローマに運んだ。その膨大な数の壺の破片が積み重なった結果、高さ36mの小さな丘に!


6月6日(火)放送|6月7日(水)再放送 「#9 和服の聖母子に出会う」

Che meraviglia!
なんて すばらしいんだろう
<今週の一枚>

ローマの海の玄関口、チヴィタヴェッキアにて

ローマの海の玄関口、チヴィタヴェッキア。古くから栄えた港町で、実は日本とも深い縁があります。街にはなんと侍の像が! 1615年、支倉常長が率いる慶長遣欧使節が上陸したのがこの港でした。さらに町には、キリスト教の殉教者となった戦国時代の日本人のために建てられた教会も!教会の壁には、畳の上に立つ着物姿の聖母マリアと、袴をつけた幼子イエスが描かれています。400年前の日本人との出会いをこの街の人々は今もなお大切にしています。


Piazza Luigi Calamatta(カラマッタ広場)

支倉常長の銅像が立つ広場

Chiesa dei Santi Martiri Giapponesi
(日本聖殉教者教会)

1597年、長崎で処刑され殉教した26人の聖人たちに献堂された
教会


ヤマザキマリさんが学生時代に模写をして研究した
パラティーナ美術館 「大公の聖母」

ラファエロ・サンティ
「大公の聖母」「小椅子の聖母」

漫画家・ヤマザキマリさんが語る“目からウロコ”のイタリア美術の見方。第3回は、ラファエロの聖母子像を語ります。場所はフィレンツェのピッティ宮殿パラティーナ美術館。
「ラファエロの女性に対するリスペクトがにじみ出ている」と語るヤマザキマリさんならではの作品の見方をおききください。


6月13日(火)放送|6月14日(水)再放送
「#10 タルクィニアの遺跡でタイムトリップ」

Complimenti!
見事ですね
<今週の一枚>

はるか昔、エトルリア人の町として栄えたタルクイニア

ローマから北西におよそ100キロのタルクィニア。世界遺産にも指定されている町です。そこには、かつてエトルリア人とよばれる人々が高度な文明を持って暮らしていました。しかし紀元前1世紀、ローマに侵略され、その文明は歴史の闇に埋もれていきます。
東儀さんは、エトルリアの文化に深く魅せられ、情熱をもってかつての文明を再現しようとしている人々と出会います。


エトルリアの遺跡を再現した博物館

オメロ・ボルトさんがかつての石切り場を利用して再現した
古代エトルリアの墓


『甘い生活』(La dolce vita)
DJで翻訳家、そしてイタリア映画の配給・字幕制作・解説などを行う野村雅夫さんが、とっておきのイタリア映画を紹介するコーナー。今回は、フェデリコ・フェリーニ監督の『甘い生活(La dolce vita)をとりあげます。
舞台は1950年代、高度経済成長期を迎えたローマの社交界。セレブ達の享楽的で退廃的な生活をゴシップ記者、マルチェッロの目を通して描いた作品です。主演は、マルチェッロ・マストロヤンニ。
腐敗した社会、そして現代人の精神的空洞に対するフェリーニ監督の皮肉をこめた警告が「甘い生活」というタイトルにこめられていると語る野村さんならではの解説をおききください。


6月20日(火)放送|6月21日(水)再放送 「#11 ローマの旅を振り返り!」


これまでの旅を振り返る特別編! 東儀さんがローマを旅を通して覚えたフレーズを復習します。まず学んだのが、あいさつと自己紹介の表現でした。そして、カフェでの注文の仕方。続いて、「これは何ですか?」と尋ねたり、複数の味を組み合わせたジェラートを注文するフレーズも身につけました。さらに、買い物で好みの色やデザインを伝えるフレーズなどなど!一挙にまとめて振り返ります。



Sono Hideki, piacere.
ヒデキです、はじめまして。

Per me un cappuccino, per favore.
僕にはカプチーノを1杯お願いします。

Che cos'è questo?
これはなんですか?

Vorrei un cono da due gusti.
コーンで2つの味をいただきたいんですが。

Posso provare questa camicia?
このシャツを試着してもいいですか?

Mi piace il modello.
このデザインが好きです。

6月27日(火)放送|6月28日(水)再放送
「#12 ヴェルディゆかりの地でコンサート」

Sono molto contento di essere qui stasera.
今夜ここにいられてとてもうれしいです
<今週の一枚>

ブッセート、ジュゼッペ・ヴェルディ歌劇場にて

東儀さんとエヴァさんの旅は、今回からローマを飛び出し、イタリア北部、エミリア・ロマーニャ地方を巡ります。スタートの町はブッセート。19世紀を代表するオペラ作曲家、ジュゼッペ・ヴェルディを輩出したことで知られています。実は東儀さんがこの町に来たのはコンサートの開催のため。
ともにコンサートを行う仲間は、世界で活躍するバイオリン演奏家の古澤巌さんとアコーディオン演奏家のcobaさん。雅楽器にバイオリンとアコーディオンという異色のコラボレーションです。さらに、東儀さんはコンサートでイタリア語であいさつをするため、特訓を重ねていました。


Teatro Giuseppe Verdi
(ジュゼッペ・ヴェルディ歌劇場)

1868年に建てられた歴史ある会場


Fegato alla veneziana di Rosanna
ロザンナのヴェネチア風鶏レバーソテー

ロザンナさんの故郷、北イタリア・ベネト州の家庭料理を紹介するコーナー。今回は鶏レバーソテーを作ります。「財布にやさしくて栄養満点でおいしい」と語るロザンナさんの自慢の一品をご覧ください。

 マンマの一技 
・レバーの臭みを消すため、ローズマリーとセージと赤ワインを使う
・仕上げに塩を入れるとレバーが硬くならない


7月4日(火)放送|7月5日(水)再放送
「#13 コンサートの打ち上げ」

Siete stati fantastici.
あなたたちはすばらしかった
<今週の一枚>

ヴェルディゆかりの店で、ランブルスコで乾杯

前回、ヴェルディゆかりの劇場でコンサートを行った東儀さん。地元のおいしい居酒屋で、共演したcobaさん、古澤巌さんと振り返ります。
訪れたのは、19世紀を代表するオペラ作曲家、ジュゼッペ・ヴェルディも通っていたという歴史ある居酒屋。まずは、この地方ならではのランブルスコという微発泡の赤ワインで乾杯し、お互いをねぎらう表現を学びます。


ブッセート、ヴェルディの面影


依頼主の人の性格、育ち、立場までもを見るものにイメージさせる「一種のエンターテインメントだ」と語るヤマザキマリさん

ラファエロ・サンティ
「トンマーゾ・インギラーミの肖像」
「アーニョロ・ドーニとマッダレーナ・ストロッツィの肖像」

漫画家・ヤマザキマリさんが語る“目からウロコ”のイタリア美術の見方。第4回は、肖像画の名手としてのラファエロを語ります。場所は前回に引き続き、フィレンツェのピッティ宮殿パラティーナ美術館。
依頼主の気持ちをくみ、内面を見て描く「肖像画」ならではの難しさ。「ラファエロ・マジックだ」と語るヤマザキマリさんならではの作品の見方をおききください。


7月11日(火)放送|7月12日(水)再放送
「#14 ヴェルディゆかりの地元食材を堪能」

Com’è questo?
これはどんなものですか?
<今週の一枚>

前回に引き続き、大盛況に終わったコンサートを祝って地元の居酒屋での打ち上げ。出てきたのは、地元エミリア・ロマーニャ州で作られる生ハムでした。さまざまな種類が登場するなか、生ハム好きの東儀さんが特に気に入ったのが「クラテッロ」。「生ハムの王様」と呼ばれる、この地域でしかできない特別な一品でした。


クラテッロを製造する工房


『人生、ここにあり!』
(Si può fare)

DJで翻訳家、そしてイタリア映画の配給・字幕制作・解説などを行う野村雅夫さんが、とっておきのイタリア映画を紹介するコーナー。今回は、ジュリオ・マンフレドニア監督の『人生、ここにあり!』(Si può fare) をとりあげます。
舞台は80年代のミラノ。イタリアでは当時、法律により精神科の病院が廃止されることになりました。主人公のネッロはひょんなことから、病院を出た人たちが集まる協同組合の指導員として働くことになります。映画のタイトルにもなっている、短くて覚えやすいフレーズ “Si può fare.” やればできるさ。なにかうまくいかないことがあっても Si può fare と言うたびに活力が湧いてくる気がすると語る野村さんならではの解説をおききください。


7月18日(火)放送|7月19日(水)再放送
「#15 教育の街 レッジョ・エミリアで語学学校へ」

Perché studi l'italiano?
なぜイタリア語を勉強するの?
<今週の一枚>

教育の街、レッジョ・エミリア。
イタリア国旗はここで生まれた

北イタリアのレッジョ・エミリアで東儀さんが訪ねたのは、外国人にイタリア語を教えている語学学校。イタリア語を始めて1か月ほどの人たちが対象の初級クラスに参加します。さまざまな国から集まった生徒たちと一緒に学ぶユニークで実践的なイタリア語の授業。きょうはみなさんもイタリアに語学留学をしている気分でご覧ください。


レッジョの語学学校


lo spezzatino di pollo e maiale con la polenta
鶏肉と豚肉のスペッツァティーノ ポレンタ添え

ロザンナさんの故郷、北イタリア・ベネト州の家庭料理を紹介するコーナー。今回は「鶏肉と豚肉のスペッツァティーノ ポレンタ添え」を作ります。「おめでたい日やお客さんが来た日などに出す、手軽でとてもおいしく、みんなに喜ばれる料理」と語るロザンナさんの自慢の一品をご覧ください。

 マンマの一技 
La carne di pollo unita a quella di maiale crea un piatto ancora più gustoso.
鶏肉と豚肉のハーモニーがより風味を引き出す


7月25日(火)放送|7月26日(水)再放送 「#16 食と芸術の街 パルマを満喫!」

Che cosa mi consiglia?/Che cosa ci consiglia?
(私への)おすすめは何ですか?/(私たちへの)おすすめは何ですか?
<今週の一枚>

パルマ、ドゥオーモ広場にて

北イタリア人口18万の都市パルマ。食と芸術の街として知られ、中世には都市国家として栄えた当時の姿を街並みに見ることができます。パルマの象徴と言えるのが大聖堂と洗礼堂。東儀さんはフレスコ画で埋め尽くされた堂内へ。ルネサンス芸術の傑作を目のあたりにします。そして郊外にある評判のレストランへ。おすすめは?とたずねる表現を学びます。


Duomo di Parma e Battistero
(パルマ大聖堂と洗礼堂)

正式名は聖マリア・アッスンタ教会

東儀さんが訪れたパルマ郊外のトラットリア


日本で活躍するイタリア人にインタビューするコーナー、「達人に聞く」。今回は、騎手のミルコ・デムーロさんです。
日本ダービーを2度制覇し、いま日本の競馬界でトップジョッキーの道をひた走るミルコさんならではの「仕事と語学の流儀」をお聞きください。


8月1日(火)放送|8月2日(水)再放送 「#17 山のチーズ工房」

È delizioso.
おいしいです
<今週の一枚>

ゾッカ、パルミジャーノ・レッジャーノの産地にて

イタリア北部、モデナ県ゾッカ。人口5000ほどの小さな町で、世界的に有名なチーズが作られています。パルミジャーノ・レッジャーノ。イタリアの「チーズの王様」とよばれる一品です。発祥は中世にさかのぼり、修道士たちが土地を耕し、牛を育てて、チーズを作ったと言われています。伝統の製法をかたくなに守り、世界中から愛される味を明日に伝える作業の現場を訪ねます。


こだわりのチーズ工房

牛を育てるところから手がけている


フラ・アンジェリコ「受胎告知」 サン・マルコ美術館

フラ・アンジェリコ 「受胎告知」
漫画家・ヤマザキマリさんが語る“目からウロコ“のイタリア美術の見方。
第5回は「宗教と美術」と題して、フラ・アンジェリコの「受胎告知」を語ります。場所はフィレンツェのサン・マルコ美術館。元は修道院だった場所です。
「当時、絵は見て楽しむためのものではなく、文字に代わって宗教や哲学と向き合うためのものであった」と語るヤマザキマリさんならではの作品の見方をおききください。


8月8日(火)放送|8月9日(水)、15日(火)、16日(水)再放送
「#18 古城の街 フォンタネッラート」

Quanto costa questo? / Quanto costa questa?
    これはいくらですか?         (指し示すものが女性名詞の場合)
<今週の一枚>

フォンタネッラート、サンヴィターレ城塞にて

パルマの街から車で30分のフォンタネッラート。その中心部には、エミリア地方でも有数の美しい城、ロッカ・サンヴィターレがあります。12世紀に作られた要塞を城に作り変えたもので、14世紀からこの土地を治めた貴族、サンヴィターレ家が20世紀半ばまで実際に暮らしていました。
東儀さんは、貴族の日常生活をそのまま残す城内を堪能!城の周りで毎月開かれるアンティーク市では、掘り出し物を発見します。そして買い物によく使うフレーズを学び、値引き交渉に挑戦します。


Rocca Sanvitale di Fontanellato
(サンヴィターレ城塞)

この城でもっとも美しいといわれる部屋が、かつての城主夫人の浴室。天井を飾るのは、パルマを代表する画家、パルミジャニーノのフレスコ画。

城のまわりの露店

毎月第3日曜日に城のまわりでアンティーク市が開かれる。


今回のとっておきの名ゼリフ

ベルナルド・ベルトルッチ監督
『暗殺の森』(Il conformista)

DJで翻訳家、そしてイタリア映画の配給・字幕制作・解説などを行う野村雅夫さんが、とっておきのイタリア映画を紹介するコーナー。今回は、ベルナルド・ベルトルッチ監督 『暗殺の森』(Il conformista)をとりあげます。
舞台は第2次世界大戦前夜の1938年。主人公のマルチェッロは、他人と違いすぎる自分に罪の意識を感じ、「普通の人」として社会的な承認を得ようと、ファシスト党に身を投じます。そこで受けた命令は、自分の恩師の大学教授を暗殺することでした。
「普通であるということはなにか? それは時代や情勢によってコロコロ変わってしまうものなのではないか?」というベルトルッチ監督の問いかけを野村さんならではの解説でおききください。


8月22日(火)放送|8月23日(水)再放送 「#19 "最高の塩"の楽しみ方」

Ho mal di gambe.
足が痛いです
<今週の一枚>

サルソマッジョーレ・テルメにて

今回訪ねたのはエミリアロマーニャ州のサルソマッジョーレ・テルメ。"最高の塩"という名前のとおり、塩分濃度の高い温泉で知られる街です。東儀さんは塩を使ったマッサージを受け、続いて温泉へ。「体のどこどこが痛い」という表現を学び、旅で疲れた身体をほぐします。そして、この町ならではのもう一つの楽しみが、塩入りのジェラートです。極上の塩が引き立たせる甘み。塩の町で、塩を満喫します。


Terme di Salsomaggiore
(サルソマッジョーレの温泉施設)

塩分を含んだ温泉の蒸気がのどにいいとされ、あのオペラ作曲家のヴェルディもオペラ歌手を連れて通ったという。

塩味のジェラート

店主ザネッリさんが作るサルソマッジョーレ・テルメのジェラート。
塩を加え、さらに液体窒素で冷却することで細かい氷の結晶を作り、独特の味を引き出す。


gnocchi al sugo di carne
ニョッキのミートソースあえ

ロザンナさんの故郷、北イタリア・ベネト州の家庭料理を紹介するコーナー。今回は「ニョッキのミートソースあえ」を作ります。「作るのがたいへんな伝統料理。それをちょっとした工夫で簡単に作れるようにした。」と語るロザンナさんの自慢の一品をご覧ください。

 マンマの一技 
Per gli gnocchi usate farina tipo 00.
ニョッキ作りには強力粉を使う
Con la forchetta arrotoliamo gli gnocchi in modo che la salsa entri.
ソースがからまるようフォークで溝をつける


8月29日(火)放送|8月30日(水)再放送
「#20 "エンジンの大地"のクラシックカー」

Mi piace molto guidare le macchine d’epoca.
私はクラシックカーを運転するのが大好きです
<今週の一枚>

モデナ Modena

東儀さんはクラシックカーに乗ってレースに出るほどの車好き。その東儀さんが今回の旅で楽しみにしていたのが北イタリアのモデナです。「エンジンの大地」とよばれ、世界的に有名なスーパーカーの数々がこの「車産業の聖地」で生まれています。名車を集めるコレクターを訪ねた東儀さん。そこはなんと!パルミジャーノ・レッジャーノを作る農場でした。そして、イタリアの車産業の発展には、地元の農業が深く関わっていたことを知ります。


CUP Collezione Umberto Panini Motor Museum
(クラシックカー・ミュージアム)

モデナ発祥のスーパーカー、マセラティを集めたミュージアム。屋外には地元で作られた農耕車のコレクションも。地元の酪農家のプライベートコレクションが基になっています。


作曲家 ガブリエル・ロベルトさん Gabriele Roberto
日本で活躍するイタリア人にインタビューするコーナー、「達人に聞く」。今回は、作曲家のガブリエル・ロベルトさんです。2006年公開の映画「嫌われ松子の一生」の映画音楽を手がけ、日本アカデミー賞の最優秀音楽賞を受賞。一躍日本で有名になった彼がいま感じる「日本とイタリアの音楽業界の違い」など、日本とイタリアを往復しながら精力的に音楽活動を続けるガブリエルさんへのインタビューをお聞きください。


9月5日(火)放送|9月6日(水)再放送 「#21 秘伝の美味 バルサミコ酢」

Preferisco questo.
こちらのほうが好きです
<今週の一枚>

バルサミコ酢の原料のぶどう畑にて

北イタリア・モデナの街を巡る東儀秀樹さんの旅。今回はバルサミコ酢の醸造所を訪ねます。ぶどうの汁を低温でじっくり煮込み、たるで自然発酵させて作る酢ですが、地域の伝統にのっとって熟成されたものだけがバルサミコ酢と呼ばれます。
案内されたのは屋根裏部屋。夏は暑く、冬は寒い環境が、おいしいバルサミコ酢を作り出すといいます。どちらの味が好きかという表現を学ぶ東儀さん。なんと100年も熟成させた特別な一品を味わいます。


バルサミコ酢工房

創業1871年、4代に渡って伝統的なバルサミコ酢を作る醸造所

代々バルサミコ酢を作り続け、家宝のように守り続けているフランコさん一家。地元ならではのバルサミコ酢の味わい方を教えてもらう。


ヴァザーリ 「芸術家列伝」を読む
漫画家・ヤマザキマリさんが語る“目からウロコ“のイタリア美術の見方。
第6回は、ジョルジョ・ヴァザーリ著『芸術家列伝』を読みます。ときに臆測を交えながら、ルネサンス期の芸術家たちの生涯を百科事典のように書いた450年前の名著で、西洋美術を学ぶ人にとっては避けて通れない古典です。
「いろんな芸術家がいたという情報のみならず、ヴァザーリの情のこもった文章が読み物としても楽しめて画期的、まさにルネッサンス的な書籍」と語るヤマザキマリさんならではの解説をおききください。


9月12日(火)放送|9月13日(水)再放送 「#22 地元食材で料理を作ろう」

Mi dai una mano?
手伝ってくれる?
<今週の一枚>

宿でくつろぐのも旅の贅沢なひととき

イタリア語を学びながら美食の地、エミリア・ロマーニャ州をめぐる東儀さんの旅。今回は料理に挑戦します。作るのはクラテッロのパスタと、カプレーゼサラダ。まずは欲しい品物と数量を伝える表現を学び、市場で食材を購入します。そして、キッチン付きの宿に戻って調理。
おいしい地元食材をぜいたくに使って、この土地でしか味わえない料理を自分で作る。そんな「優雅な旅のひととき」を楽しみます。


キッチン付きレジデンス

イタリアでは、キッチン付きの宿泊施設も多い。
調理器具も置いてあり、食材さえそろえば料理ができる。

「ずっとおいしいもの食べてるからちょっと太ったかもしれない」


今回の“とっておきの名ゼリフ“

シルヴァーノ・アゴスティ監督
『カーネーションの卵』
(Uova di garofano)

DJで翻訳家、そしてイタリア映画の配給・字幕制作・解説などを行う野村雅夫さんが、とっておきのイタリア映画を紹介するコーナー。今回は、シルヴァーノ・アゴスティ監督の『カーネーションの卵』(Uova di garofano)をとりあげます。
舞台は第二次世界対戦末期、内戦状態となった北イタリア。この激動の時代に、北部の街で育ったシルヴァーノ・アゴスティ監督の自伝的作品です。戦争末期の混沌とした状況を、シルヴァーノ少年の目を通して描かれています。
「僕は幼いころ、大人をこんなふうに見ていた。日々の暮らしのなかで、うそに誠実であることを強いられている人々」というセリフをとりあげ、「今もなお少年のような心を持って映画を作り続けているアゴスティならではの表現だ」と語る野村さんならではの解説をおききください。


9月19日(火)放送|9月20日(水)再放送 「#23 モデナ楽器探訪」

Se possibile, vorrei provare questo strumento. 
できればこの楽器を弾いてみたいのですが
<今週の一枚>

モデナの名物料理を満喫

ストラディヴァリなど数々の楽器の名器を生み出してきたイタリア北部。その中央に位置するモデナで、今回は楽器工房を訪ねます。まず目に飛び込むのが、300以上の貴重な弦楽器を集めたコレクション。東儀さんは自分の希望を伝えるフレーズを使って交渉し、200年以上前のギターを試奏します。
楽器の修理や製作を行うこの工房で、はがね製品などの道具類の多くは日本製のものが使われていました。


モデナの伝統菓子の店

食べたのは・・・
・ダークチェリーのラヴィオリ:クッキーの生地でダークチェリーのジャムを包んだお菓子
・バロッツィ・ケーキ:コーヒーやチョコレート、アーモンド、ピーナツなどを混ぜ込んだ濃厚なケーキ

楽器工房

楽器職人・ロレンツォ・フィリニャーニさんの工房。


tiramisù
ティラミス

ロザンナさんの故郷、北イタリア・ベネト州の家庭料理を紹介するコーナー。今回は万梨音さんが作る「ティラミス」を紹介します。「すごく簡単にできるデザート。家族で手作りして、楽しみながら代々家庭の味を受けついでいけたら幸せ。」と語る万梨音さんの自慢の一品をご覧ください。

 マンマの一技 
コクを出すため、きび砂糖を使う


9月26日(火)放送|9月27日(水)再放送 「#24 さようならイタリア また会う日まで」

Ci vediamo!
また会いましょう!
<今週の一枚>

モデナの大聖堂、市民の塔とグランデ広場

エヴァさんと共にイタリア語を学ぶ旅を続けてきた東儀さん。行く先々での出会いを通じて、生のイタリア語にふれてきました。その旅もいよいよ最後の日。モデナ近郊、エヴァさんの友人宅をたずねます。友人夫妻は手作りの伝統料理でおもてなし。感動した東儀さんは、お礼に雅楽器の即興演奏をします。「その場で生の気持ちを表現したくなる衝動が語学には大切」と旅を締めくくる東儀さん。最後に学ぶフレーズは「また会いましょう」。


モデナから少し離れた住宅街、エヴァさんの友人
ゴレッタ夫妻の家

NHKゴガク

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