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まいにちロシア語(応用編)

メッセージ

鳥山祐介

鳥山祐介 とりやまゆうすけ

ある人のことをよく知りたいと思ったらどうすればよいでしょうか。

その人自身の姿かたちや仕草を観察することで見えてくるものも無論あるでしょう。しかし、その人の心や感情を理解しようと思ったら、その人が日々どんな現実に接しているか、周りの世界やほかの人々がその人にどう見えているか、といったことを考えるのも、その人本人を観察するのと同じくらい重要になってきます。

異文化を知るということにも、多少これと似たところがあります。

今回の講座では、皆さんをサンクトペテルブルグからロシアの深奥部への旅にご案内します。旅の狙いの1つは「自分の視点をロシアの内側に置くと、周りの世界がどのように目に入るかを疑似体験すること」。ここの登場するのは、過去にロシア滞在経験もあるとおぼしき1人の旅行者で、彼が旅先からつづるメールには、訪れた土地の文化や歴史から、移動の際に現地の人に荷物を託されるといった「ロシア的な日常」まで、さまざまな内容が記されます。が、そこは多くの国と境を接し、内側に多くの民族を抱えるロシアのこと、皆さんは彼の目を介してロシア内外の多様な「異文化」に出会うことになるでしょう。それらは、単にそれ自体が興味深いということだけではありません。「ロシアでは、ロシアでない(なさそうな)ものがどう見えているか」というのは、ロシアに関する知識の重要な一部分でもあるのです。

主人公の旅行者のように、個人的なメールでこのように長文をつづる人は、このSNS隆盛時代、それほど多くないかもしれません。ただその内容には、昨今の通信事情から民族や国境をめぐる問題が世界を揺るがす現状に至るまで、21世紀の今の現実が折に触れ直接間接に反映されています。確かにその大半は何を見た、何を食べたといった内容なのですが、ロシアで生活すると、そんな日常と国家規模の問題とのつながりを意識する機会が実に多いのです。

もっとも、ロシアを知るうえで何より強い味方となるのはロシア語の知識です。英語に習熟したロシア人や自動翻訳が伝える言葉は、外への発信ないし翻訳用に誰かが「選んだ言葉」であって、広大なロシア語世界の海全体から見ればほんの一部でしかありえません。応用編を聴いてみようという域に達した皆さんは、そのロシア語という財産をどうか今後も大切にしてください。

それでは、いよいよ出航です。

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