まいにちロシア語(応用編)

メッセージ

安岡 治子

安岡 治子 やすおか はるこ

ロシア語を学びたいと思うきっかけは、いろいろとあると思います。最近は昔に比べるとロシア文学が好きで、という人の数は減ったかもしれません。

それでもせっかく難しい格変化などを覚えて、辞書を引きながら何かロシア語のテクストを読むとしたら、私は迷うことなくロシア文学をお勧めします。私がロシア語を教えるようになって30年以上になりますが、その経験からも、ロシア語の持つ豊かな表現力はもちろんのこと、ロシアの自然、社会、歴史、民族、そして何よりも人間や人生について、深く広く感動的に教えてくれるのは、なんといってもロシア文学、特に古典であると確信しているからです。

今回の講座では、毎月1人の作家の作品を1つずつ選び、そのエッセンスとも言うべき箇所をじっくり読んでいきます。取り上げる作品は、どれもロシア文学の古典で、また私の大好きな作品ばかりです。

それらは、19世紀後半から20世紀の終わりまで、約100年間の名作ですが、それぞれに個性があります。ドストエフスキーの不朽の名作『カラマーゾフの兄弟』のエピローグ、チェーホフのせつない短編『ふさぎの虫』、ブルガーコフのファンタスティックな長編『巨匠とマルガリータ』、厳しさと優しさで現実を見つめるプラトーノフの短編『牝牛』、胸に迫るラスプーチンの自伝的短編『フランス語の授業』、そしてアブハジアの豊かな一日を描いたイスカンデルの『大きな家の大いなる一日』――こうして名前を並べただけでも、わくわくします。まさに『ロシア文学からの贈り物』ではないでしょうか。

講座では、ロシア語テクストの文法解説だけでなく、毎回読むテクストが作品全体とどう関係しているのか、また作者について、作品の文学的、歴史的、社会的背景なども説明していきます。パートナーの東井ナジェージダさんの、テクストについてのさまざまなコメントも楽しみです。

ロシア語の原文でなければ味わえない、ロシア文学の魅力にたっぷりと浸る半年間にしていきたいと思います。

NHKゴガク

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