まいにちスペイン語(応用編)

メッセージ

大楠 栄三

大楠 栄三 おおぐす えいぞう

本講座のタイトルは「スペイン文学を味わう」。では、スペイン文学の味わいとは?それはリアリズムではないだろうか。世の不正をただそうと理想に燃える騎士を描く『ドン・キホーテ』にさえ、こんな描写が出てくる――轟音とどろく深夜、恐怖で主人の側を離れられないサンチョは―「なんとか音を立てないようにと、歯をくいしばり、肩をすぼめ、体中に力を入れて、じっと息を殺して、そっと力んでみたが……、ついに最後になって小さな音を立ててしまった」―「今の音はなにかな、サンチョ?」(牛島信明訳)。

今回取り上げる6作品は、そんなリアリズムを推し進めた19世紀スペイン小説の代表作。第一線の作家たちは、人びとが見て見ぬふりをしていたブルジョア社会の現実を、あからさまに、まるで読み手のモラルを逆なでするかのように描き出します。引用は、原文にまったく手を加えない無修正版。そのためある種過激な、一般的なスペインのイメージとはかけ離れたシーンが登場するかもしれません。まずは覚悟を決め、お付き合いいただければ幸いです。さあ、19世紀スペインを味わっていただきましょう。

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