• 塩は見た目にも味にも土地の特徴が表れる0:00

    塩は見た目にも味にも土地の特徴が表れる

    塩は日々の食事に欠かすことのできない調味料。そのひとつまみが素材の旨味をぐっと引き出す。見た目も味も産地や成り立ちにより千差万別で、土地の特徴が表れる。太陽と大地の恵みをいただいているのだ。

  • 奥能登に1000年伝わる塩の伝統製法「揚げ浜式製塩」0:49

    奥能登に1000年伝わる塩の伝統製法「揚げ浜式製塩」

    石川県奥能登には日本で唯一、1000年以上続く塩の伝統製法が受け継がれている。国重要無形民俗文化財に指定されている「揚げ浜式製塩」だ。「山にも海にも感謝し、宝が回ってきている」と塩職人の登谷良一さん。

  • 塩づくりは「潮汲み三年、塩撒き十年」の職人の技1:29

    塩づくりは「潮汲み三年、塩撒き十年」の職人の技

    塩づくりはかつぎ棒で汲み上げた海水を塩田に撒き、砂に塩を付着させる。潮汲み三年、塩撒き十年と呼ばれる職人の技だ。次に塩が付着した砂をろ過して不純物を取り除き、塩分濃度が高くなった海水を抽出する。

  • 18時間続く釜焚きで塩は生き物のように変化する2:49

    18時間続く釜焚きで塩は生き物のように変化する

    釜で炊く本焚きは、朝3時に火入れをしてからおよそ18時間続く。3時間ほどすると花塩と呼ばれる最初の結晶が浮かび上がる。9時間すると釜の底からソフトボール大の塩が表れ、まるで生き物のように塩が変化する。

  • 滑らかで濃厚な能登の塩がいちばん合うのはおにぎり3:51

    滑らかで濃厚な能登の塩がいちばん合うのはおにぎり

    完成した能登の塩は、バターのように濃厚。「いちばん合うのはやっぱりおにぎり。舌触りが滑らかで素材の味を活かしてくれる。それはどこの塩にも負けないのではいか」と登谷さん。自然と人の共同作業の結晶だ。

「塩」奥能登の揚げ浜式製塩でバターのように滑らかに

美の壺

塩は日々の食事に欠かすことのできない調味料。石川県奥能登では日本で唯一、千年以上続く伝統製法「揚げ浜式製塩」が受け継がれている。塩汲み3年、塩撒き10年と呼ばれる職人の技。塩田で仕事ができるのは、晴れた日だけ。奥能登では年間80日ほどしかない。釜で炊く本炊きはおよそ18時間続く。バターのように濃厚で滑らかな舌触りで文字通り「手塩にかけて」つくられる逸品だ。(美の壺 初回放送2021年8月13日)