虫から分かる 縄文時代

歴史探偵

近年の研究により、縄文時代の土器から「虫」の痕跡が見つかった。土器についた圧痕という小さな穴を科学的に解析したところ、その正体はコクゾウムシという体長3ミリほどの虫の跡だったのだ。コクゾウムシは飛ぶことが苦手で、穀物について人々の移動とともに日本国中に広がったと考えられる。虫の跡を調べることで、縄文人たちの活発な交流の姿が見えてくる。(歴史探偵)