箱根観光や住民の足として活躍~路線バスの運転手に求められる高い運転技術
住民や観光客の足として365日箱根を走る路線バス。運転手の大森透さんは40年以上のキャリアを誇るベテランだ。車体は全長10m超で、急カーブが連続する山道での走行は至難の業。高い運転技術が求められる。
運転技術のポイントはブレーキの力加減とハンドルさばき
徹底するのはブレーキの力加減とハンドルさばき。「カーブへ入るときにはアクセルをちょっと緩める。すると自然とバスの重みでブレーキがかかる。そこでハンドルをゆっくり回すと車は滑らかにカーブに入っていく」
プロの技が光る「優しく停車する技術」
さらにプロの技が光るのが、優しく停車する運転技術。足の指のわずかなコントロールでスムーズに減速しながら停車する。「車が常に揺れたり、停車するときにカックンしてるとお客様って酔っちゃうんですよ」
客がどこに行くかを考えて案内するこまやかな気遣いも
乗客にはこまやかな気遣いをする。降りる客には目的地への行き方をわかりやすく教え、時には車外スピーカーで声をかけることも。「その人がどこに行くかを考えてそこまでご案内するようにしています」
ベテラン運転手の”おもてなしの心”が地域の日常を支える
ある時は、乗客が雨にぬれないよう、乗降場内のより駅に近い所で降ろした。「ひとつでもお客様には乗り物の中でもいい思い出を作ってもらいたい」。ベテラン運転手の“おもてなしの心”が地域の日常を支えている。
箱根路線バスの運転手~高い運転技術とおもてなしの心で
プロフェッショナル仕事の流儀
住民や観光客の毎日の足として箱根を走る路線バス。運転手の大森透さんは40年以上のキャリアを誇るベテランだ。急カーブや急勾配が連続する山道をスムーズに走り抜け、優しく停車する運転技術。そして乗客の気持ちに寄り添った、こまやかな接客。優れた運転技術だけにとどまらない、ベテラン運転手の”おもてなしの心”が、地域の日常を支えている。(プロフェッショナル仕事の流儀)