おかざき真里が語る水墨画・長谷川等伯「松林図屏風」は少女漫画?
国宝・長谷川等伯「松林図屏風」。漫画家おかざき真里は「等伯の繊細さっていうのは少女漫画だと。何となく胸がキュッとなる寂しい感じが漂うんですよね。でもそれが心地よくて見る側が真ん中に行ける」と語る。
長谷川等伯「松林図屏風」が持つ少女漫画のような共感性
霧に包まれた松林、遠くは見えず寂寥感がある。「さみしい気持ちを抱える人間が、そのままいていいよと言ってくれるような絵の気がする。少女漫画は共感性。読者をつかんで『一緒!こういう気持ちある』と入り込む」
失った痛みが強く漂う長谷川等伯「松林図屏風」
「等伯の絵にも悲しいとかさみしいとか、失った痛みが強く出る」とおかざきは指摘する。
おかざき真里が語る水墨画・長谷川等伯「松林図屏風」は少女漫画
日曜美術館
「日本水墨画の最高傑作」と呼び声の高い《松林図屏風》、描いたのは安土桃山時代の絵師・長谷川等伯だ。霧に包まれた松林、遠くは霞んで見えず、どこか寂寥感を感じる絵。漫画家のおかざき真里は、この絵を「少女漫画だ」と語る。(日曜美術館)