黒鉄ヒロシが語る俵屋宗達「風神雷神図屛風」は「お顔がかわいい」
国宝「風神雷神図屛風」。江戸時代、描いたのは俵屋宗達。風神=風をつかさどる神。雷神=雷をつかさどる神。漫画家・黒鉄ヒロシは「お顔がかわいいでしょう?」と評する。風神と雷神は楽しげに笑っている?!
鎌倉時代の風神雷神図は恐ろしい姿~自然は恐怖の対象だった
お手本は鎌倉時代の雷神。恐ろしい姿をしている。「古代から日本は自然と闘い、共存してきた。雷、雨、風、台風。自然が恐怖の対象ですよね。それを怖い怖いじゃなくて取り込んでいく。身近になって友達にする」
怖い自然と共存しようとするから俵屋宗達は風神雷神を愛嬌ある顔に描いた
「画力を誇るのであれば怖い顔に描くはず。ふざけてはいないが立派に描かない。開放感がある。一緒に生きていこう。だから愛嬌のある顔に描いたんだと思うと納得しますね」
尾形光琳、酒井抱一が真似をし、現代人にも愛され続けている風神雷神図
後の絵師も風神雷神図を真似している。尾形光琳、酒井抱一。それだけでなく、風神雷神は今も愛され続けている。
建仁寺所蔵・俵屋宗達「風神雷神図屛風」はなぜかわいい?
日曜美術館
《風神雷神図屛風》の風神・雷神は笑っている??元祖「愛されキャラ」として親しまれている「風神・雷神」が時を超えて愛され続けるのはなぜなのか?漫画家の黒鉄ヒロシが風神雷神図屛風の魅力を語る。(日曜美術館)