あのちゃんがこの動画を選んだ理由とは？「『生きるとは何か』という、すごい哲学を誕生させた人の着目したところが、難しそうに見えてすごく根本的でシンプルに短い時間でわかるから、ぜひ見てほしくて選びました」

日本を代表する哲学者・西田幾多郎のベストセラー「善の研究」。明治の終わりに「生きるとは何か」を問い、日本独自の哲学を誕生させた。「純粋経験」という概念から道徳や宗教など人生のすべてを考え直している。

例えば目の前にあるリンゴはどのリンゴとも違う固有のものだが、「赤いリンゴ」という言葉で認識すると、たちまち一般化され概念化されてしまう。その前の“リンゴそのもの”を感じることが「純粋経験」なのである。

批評家・若松英輔は語る。「大事なのはじかに経験すること。私たちは意外と経験する時にいろんな眼鏡をつけて世界を見ている。違う人が見れば違うように見ていることを、私たちはもう一度思い出さないといけない」。

あのちゃんの感想。「ネットもそうだし、人の感情も人間も物も、自分だけの価値観で考えるというのはなるべくやめたいなって思いました、僕は。目で見て感じて、自分がどう思うかっていうのは一番大事にしてますね」

「生きるとはなんだろうって物心ついたころから考えてましたね。もう何も変わらないのかなとかも思ってたけど、まだ自分ってこんな物の見方できるんだとか、発見するのが楽しい。それって生きてるってことだなって」