【手話で楽しむ】結城紬『伝統の手仕事が紡ぐ ぬくもり』

    美の壺

    古くから「日常着」として愛されてきた結城紬。1着の紬に必要とされる繭玉は、およそ2000個。そこから紡がれる糸の長さは30km、3か月に及ぶ作業なのだという。結城紬を代表する亀の甲羅をかたどった亀甲文様。六角形の中に十字を描く亀甲模様は、染め分けた糸を織り上げることで現れる。「(心も布も)平らに平らに…きれいにできますように」匠の言葉だ。蚕の恵みを敬い、慈しむ営みが結城には息づいている。(美の壺)