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オープニング
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オープニングタイトル

scene 01わたしには吃音がある
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わたしの名前は、かな。11歳(さい)の小学6年生。いつも4人で遊ぶ。わたしは吃音(きつおん)です。ことばが出てこなかったり、同じことばを何回も言ってしまったりする症状(しょうじょう)です。友だちはみんな吃音のこと知ってくれてる。けど、大人になったらどんどんみんなバラバラになっていくから心配。知らない人というか、話したことのない人と話すのって、ちょっとこわいし、苦手。でも話したほうがいいし、話さなきゃ。話したほうがいいなという考えが頭をよぎったりする。

scene 02自分のことばで短歌を発表
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わたしがすんでいるのは神奈川県藤沢(ふじさわ)市。近くに海がある。今日の国語の授業(じゅぎょう)は、自分で作った短歌の発表。わたしの番。みんなの前で読み上げる。『たのしみは 勉強中に ひっそりと 心がおどる 音刻(きざ)む時』。「楽しんでるからリズムにのっている様子を表現(ひょうげん)して、『時』で終わっても違和感(いわかん)のないことばをさがすのに工夫しました」。下校のとき友だちに、「めっちゃ緊張(きんちょう)したというか、ことばが出てこなくてしどろもどろになった」と言ったら、「そんなに気にしてないと思うよ」、「かんじゃったのかなくらいだよね」って言ってくれた。

scene 03お母さんのこと「和子」ってよんでる
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家族は6人。おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さん、お姉ちゃん。夕食を食べながら、「明日の給食はチョコレートケーキだよ」って言ったら、「えーっ!?」ってみんなびっくりしてた。「じいちゃんのときはね、コッペパンと脱脂粉乳(だっしふんにゅう)だよ」だって。「何十年前だよ(笑)」。お母さんのことを「和子」ってよんでる。「あ行だから、『お母さん』が出ない。『お』が出てこないから」。そうしたら、「それなら『ママ』とかさ」とお母さん。「『ママ』は、なんかいやだ」。

scene 04緊張すると声が出てこない
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緊張(きんちょう)してかたまるみたいな感覚。声が、出そうとしても出てこないから。幼稚園(ようちえん)に入ってしばらくたったころに、なんか言えないなーみたいな。劇(げき)のセリフ覚えてるけど出てこないなってことは多々あった。

scene 05誕生日のケーキを自分で注文する
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なかよし4人組の一人、りおちゃんがやってきた。もうすぐ誕生日(たんじょうび)。りおちゃんとわたし、9月生まれで、いっしょにパーティーの準備(じゅんび)。二人でかいたイラストを持ってケーキ屋さんへ。だいたいお母さんが注文してくれる。けど、今日は自分で注文する。「このイラストで、5寸(すん)のイラストケーキが1こほしくて。で、9月5日の夕方に受け取りに」。お店の人が、「お誕生日でしたら、『お誕生日おめでとう』ってお名前をお入れすることができます」と言ってくれた。「じゃあ、そうしようか」。『りお&かな』と入れてもらうことにした。楽しみだ。

scene 06『吃音のつどい』に参加
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今日は、『吃音(きつおん)のつどい』。吃音の子どもたちが話し合う会。自分が不安に思っていることをみんなに相談してみた。「中学生になったら先生もかわるし、先生全員に伝えるのは大変だけど、伝えるならどうやって伝えればいいんだろう」。すると、「一人ひとり伝えるのはちょっと大変だなって思ったから、担任(たんにん)の先生からほかの教科の先生に伝えてもらったりした」と女の子が自分の体験をアドバイスしてくれた。別の女の子は、「担任の先生にだけ言いました」って言った。

scene 07「言いたいという意思を大切にしてほしい」
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すると、「みなみです」と言った女の人が、画面のチャットで伝えてきた。『わたしはお手紙を書いて先生に伝えてました。…吃音(きつおん)のことを伝えれば待っててくれる。だからゆっくり話して、自分のことばで伝えることができるから、書いて読んでもらっても、ゆっくり話しても、自分の言いたいことが伝わればいいと思うし、自分のそのときの意思を大切にしてほしい』って。上手に話せるか話せないかじゃなくて、伝わればいいんだから、ちゃんと自分のことば伝えなきゃなって思った。

scene 08ケーキのためにかいた絵が?!
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「ご報告(ほうこく)」と笑いながらお母さんがやってきた。「なんかね、ケーキの絵がね、にじんでるんだって。で、明日ケーキ屋さんが絵のもとを持ってくるから、直してもらえませんかって」と言った。「いいよ」って答えたけど、やばい、やばい。せっかくのパーティーのケーキだからちゃんと仕上げたいな。責任(せきにん)重大だ。「和子、ケーキ屋さんが来てどうすんの?」とお母さんに聞いた。でも、「わかんない、お母さんも初めてだから。とりあえず白い紙とペン」って言う。「やばいじゃん」。「お母さんできることないわけさ」。「そうなんだ。がんばろう」。

scene 09ケーキ屋さんとの打ち合わせ
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ケーキ屋さんがやってきた。「どうぞお入り下さい」。キッチンで打ち合わせ。「すみません、ちょっとぬれてしまって」とお店の人がイラストを取り出した。「色が消えてしまっている部分がうまくかけないので、どのような感じで虹(にじ)をかきたいかというのをもう一度教えていただけますか。すみません」。水にぬれてイラストがにじんでしまっていた。「こっちがお花と雲があったのかな?」とお店の人。「青でかいて、黄色とピンクで、キラキラしてたかな…」とわたし。「虹はふつうの青で、雲はうすい青」。何とか伝えられた。

scene 10伝えたいことが言えてうれしい
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「じゃあ、これでうけたまわります」とお店の人が言った。「ありがとうございます」。「よろしくおねがいします」。お店の人が帰っていった。「なんとかなったね」とお母さん。「ねー。ちゃんと覚えててよかった。がんばったよ、和子。すごくない? すごくない?」。自分の言いたいことというか、そういうのが言えたから、わたしはすごいうれしいなって思った。

scene 11イラストケーキに大満足
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なかよし4人組で開くお誕生日(たんじょうび)パーティーの日。りおちゃんと二人でケーキを運んでくる。箱をあけると、「何これ?」。「うわぁ、すごーい!」。イラストは大好評(こうひょう)。「♪ハッピーバースデートゥーユー ハッピーバースデートゥーユー ハッピーバースデー ディア かなちゃん&りおちゃん ハッピーバースデートゥーユー」。みんなでケーキをいただきます。「おいしいね」とみんな大満足。最後はみんなでいっしょにお母さんに写真をとってもらった。「とるよ~」。3、2、1、ピース!

カラフル!~世界の子どもたち~
私のことばで伝えたい
小6のかなは吃音(きつおん)がある。言葉が出てこなかったりする時があるので、そのことを知らない人と話すのが少しこわい。不安を抱えるかなに思いもよらない試練が…。

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