チャプターあらすじを読む
scene 01くらしをゆたかにする電気と地球温暖化
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みんながくらすまちを明るくてらす、電気。電気を使う量(りょう)がふえ、わたしたちのくらしがべんりでゆたかになる一方で、電気を作るときに発生する二酸化炭素(にさんかたんそ)が、地球温暖化(ちきゅうおんだんか)という大きな問題を引き起こす一因(いちいん)となっています。

scene 02いつか電気が足りなくなる?
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「エイッ! エイッ!」。コスルがテレビゲームに夢中(むちゅう)です。つくえの上の明かりはつけっぱなし。せんぷう機(き)もつけっぱなしで、おそうじロボットがコスルのまわりのゆかをそうじしています。そこへドスルがやってきました。「こらーっ! 電気の使いすぎ!」としかるドスル。「だって、どれも楽しいし、べんりなんだもん」とコスル。すると、「当たり前のようにたくさん電気を使っているけど、この先、電気が足りなくなっちゃうことだってあるかもしれないんだぞ!」とドスルが言いました。「え? どうして?」とコスル。

scene 03日本のエネルギーの未来をかえた事故
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2011年、日本のエネルギーの未来(みらい)をかえる出来事が起きました。福島県で起きた原子力発電所の事故(じこ)。東日本大震災(だいしんさい)の大きなゆれと津波(つなみ)によって、放射性物質(ほうしゃせいぶっしつ)がもれ出してしまったのです。この事故をきっかけに、日本の電力のおよそ30%をになっていた原子力発電所のほとんどが停止(ていし)される事態(じたい)になりました。足りなくなった電力は、主に火力発電で作られることになったのです。

scene 04火力発電がかかえる問題
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しかし、火力発電にはある問題がありました。燃料(ねんりょう)をもやして電気を作るため、多くの二酸化炭素(にさんかたんそ)が発生し、環境(かんきょう)に大きな負担(ふたん)がかかってしまうのです。さらに、火力発電の燃料となる石炭・石油・天然(てんねん)ガスなどの資源(しげん)は、ほぼすべて、海外からの輸入(ゆにゅう)にたよっています。もしも外国で戦争(せんそう)が起きて、こうした資源が日本にとどかなくなってしまったら…。火力発電にたよっている日本の電気は、足りなくなってしまうのです。

scene 05石油や石炭にたよらない再生可能エネルギー
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「えーっ!? たいへん!」とおどろくコスル。「そんななか、もう石油や石炭にたよってちゃいけないと、国が注目したのがこれだ。『みんなで作ろう! 再生可能(さいせいかのう)エネルギー』」とドスル。再生可能エネルギーとは、太陽光や風力、地熱(ちねつ)など、いくら使ってもなくならず、地球温暖化(おんだんか)の原因(げんいん)といわれる二酸化炭素(にさんかたんそ)をほとんどふやさない、地球にやさしいエネルギーのことです。再生可能エネルギーを日本中に広めるため、国はみんなによびかけました。「太陽光や風力などの発電所を作ってくれたら、できた電気は電力会社が高いねだんで買い取ります!」。

scene 06再生可能エネルギーが利益を生む?
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設備(せつび)さえ作れば太陽の光や風がお金にかわり、大きな利益(りえき)を生み出しつづけてくれる。国のよびかけに、多くの会社やビジネスをこころざす人たちが興味(きょうみ)をしめしました。全国各地(かくち)に太陽光や風力の発電施設(しせつ)が次々に生まれたのです。なかには、建物(たてもの)の屋上に太陽光パネルを設置(せっち)する人や、畑の跡地(あとち)を再利用(さいりよう)する農家の人もいました。新しくできた発電施設の数は、46万5000か所以上(いじょう)。わずか5年で、再生可能(さいせいかのう)エネルギーから作る電気の量(りょう)は、およそ2倍にふえました。

scene 07地球にやさしくない問題も
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「えーっ、もしかして、再生可能(さいせいかのう)エネルギーが広まった理由って、お金のため?!」とコスルはびっくり。「その通り。しかもだな、電力会社が高く設定(せってい)した買い取り料金(りょうきん)は、毎月の電気代に上乗せされ、みんなの家から集められているんだ」とドスルが言ったので、「そうだったの!?」とコスルはさらにびっくり。「でも、再生可能エネルギーは地球にやさしいし、広まっていくのはいいことだよね」とコスル。するとドスルは、「いやいや。再生可能エネルギーの発電施設(しせつ)では、地球にやさしくない問題も起きているらしいぞ」と言いました。

scene 08風力発電と“バードストライク”
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北海道根室(ねむろ)市にならぶ、風力発電の風車(ふうしゃ)。風の力を利用(りよう)するため、風車の多くは、安定して強い風がふく海岸ぞいに作られます。しかし、そうした場所は、海でえさをとる鳥たちが集まる場所でもあるのです。ワシやフクロウといった鳥の専門医(せんもんい)の齋藤(さいとう)さん。ある場所の風車について、「ここでは3羽ものオジロワシが、風車のブレード(羽根)と当たって即死(そくし)しています」と言います。機械(きかい)などに鳥がぶつかってしまう、“バードストライク”。これまで北海道全体で、絶滅危惧種(ぜつめつきぐしゅ)のオジロワシだけでも53羽が命を落としたといいます。

scene 09環境への悪いえいきょう
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「一見、自然(しぜん)にやさしいと思われる風力発電施設(しせつ)ですが、絶滅(ぜつめつ)の危機(きき)にひんしている野生動物が大きなえいきょうを受けている」(齋藤さん)。日本各地で多くの鳥たちがぎせいになるなか、さらに多くの風車が作られようとしています。――「うーん。せっかくたてた発電所が環境(かんきょう)に悪いえいきょうをあたえちゃうこともあるんだね」とコスル。「それだけじゃないぞ。せっかく作った発電所でも、この先、電気を作りつづけていけるかどうかわからないんだ」とドスル。「えっ? それってどういうこと?」。

scene 10生物資源を生かすバイオマス発電
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福井県大野(おおの)市。身近にある生物資源(しげん)を生かして発電する“バイオマス発電所”があります。チップという木の破片(はへん)をもやして、およそ1万5000世帯(せたい)分の電気を作っています。このチップの主な材料(ざいりょう)は、間伐材(かんばつざい)。間伐材とは、木の成長(せいちょう)を助けるため、木々が密集(みっしゅう)した場所からきりだされる木材です。そのなかで、曲がったものなど、商品にならない木材を資源(しげん)として活用するのです。しかし、問題がありました。

scene 11バイオマス発電をつづけていく仕組みは
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この発電所の電気を作るために必要(ひつよう)なチップの量(りょう)は、一年間におよそ9万トン。これだけの木を山奥(やまおく)から運び出すためには、専用(せんよう)の機械(きかい)や作業する人などにたくさんのお金がかかります。今は、国や県からお金を出してもらうことでなんとか間伐材(かんばつざい)をきりだしています。しかしこの先、間伐材の入手先を広げていくためには、新しく道を作るなど、さらにお金が必要になるのです。そんななか、もしも国や県からお金がもらえなくなってしまったら…。間伐材をきりだせず、電気が作れなくなるかもしれません。始まったばかりのバイオマス発電をつづけていく仕組みをどうやって作っていくのか。これからの課題(かだい)です。

scene 12くらしのエネルギーについて調べてみよう!
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「うーん。森もきれいになってすごくいい方法(ほうほう)なのに、お金がたくさんかかるんだね…」とコスル。「外国にたよりすぎ。自然(しぜん)をこわしてしまう。お金がかかる。どうする、日本のエネルギー!? 節電(せつでん)するしかないのかー?!」とドスル。するとコスルが、「節電も大事だけど、まずは自分たちのまわりでどんなエネルギーが、どれくらい使われているのか、みんなで調べてみるね」と言いました。「おお! たのんだぞ!」。

ドスルコスル
どうする?エネルギーのこれから
今回は、電気に関わる問題を考える。エネルギー資源のほとんどを海外から輸入している現状や、太陽光発電や風力発電など、再生可能エネルギーの様々な問題を紹介する。

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