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赤潮の正体 プランクトン大発生

ミクロワールド 赤潮の正体 プランクトン大発生 オープニング

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海の水が赤くなる赤潮

夏、波打ちぎわの水が赤く染まっています。赤潮(あかしお)です。どうして赤いのか、手ですくってみると、小さな粒が手にたくさんつきました。いったい何でしょうか。これは海を漂うプランクトンの一種、ヤコウチュウです。自分よりも小さな植物プランクトンを取り入れて、栄養にしています。

原因はプランクトンの大増殖

体の色はほとんど透明ですが、1ヵ所だけ薄く赤茶色に色づいた部分があります。そのため、膨大な数のヤコウチュウが集まると、海の水が赤く見えるのです。このような赤潮をつくるのは、ヤコウチュウだけではありません。海水の栄養素の量や温度など、いい条件が重なったとき、ある特定のプランクトンが爆発的に増えます。それによって海が色づいて見える現象が、赤潮なのです。

赤潮をつくるさまざまなプランクトン

赤潮をつくる代表的なプランクトンの一つに、ケラチウムがあります。「渦鞭毛藻(うずべんもうそう)」の仲間で、鞭毛(べんもう)を動かして泳ぐことができます。ケラチウムのような渦鞭毛藻の仲間は日本中の沿岸に分布し、ときに大発生することがあります。「珪藻(けいそう)」の仲間、スケレトネマは、赤潮をつくる珪藻の代表で、春から秋にかけて発生します。

プランクトンの増殖

植物プランクトンの一種、シャットネラは、養殖漁業に特に大きな被害をもたらすプランクトンです。シャットネラは、細胞が二つに分裂することによって数を増やします。赤潮をつくるプランクトンは、増殖に適した条件が重なるとさかんに分裂を繰り返していきます。

漁業に被害をもたらす赤潮

赤潮が養殖漁業に害を与えるしくみは、プランクトンによってさまざまです。シャットネラの場合を見てみましょう。細胞が柔らかいシャットネラは、魚のえらに入り込むと圧迫され、弱っていくと考えられています。激しく動くえらの中では簡単に壊れてしまいます。シャットネラが壊れると、中から粘り気のある物質が出てきます。これが魚のえらを覆い、窒息させてしまうのです。海のプランクトンによってもたらされる赤潮。しかし赤潮が、いつごろどのように発生し始めるのかなど、まだ詳しくはわかっていません。