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命をささえる 魚のえら

ミクロワールド 命をささえる 魚のえら オープニング

ミクロワールド 命をささえる 魚のえら オープニング

魚のえらの働きとは

泳ぎながら、頭の横で、えらを開いたり閉じたりしている魚。魚のえらには、どのような働きがあるのでしょうか。アジのえらは、かたい「えらぶた」の中にあります。えらぶたを外してみると、中いっぱいにえらがあります。真っ赤な色をした部分は、「鰓(えら)の葉」と書いて、「鰓葉(さいよう)」と呼ばれています。

酸素を取り入れやすくするしくみ

鰓葉(さいよう)は、細長いくしの歯のようなものが集まってできていて、その一本一本を「鰓弁(さいべん)」といいます。鰓弁には、左右に伸びる細かいひだがびっしり並んでいます。ひだの幅は、わずか0.03mmほどです。鰓弁の中を流れる赤い粒は血液です。魚は、海水に溶けている酸素を、この鰓弁から血液中に取り入れます。泳ぎながら口から取り込んだ海水は、えらの鰓弁のあいだを通って出て行きます。鰓弁の細かいひだは、海水に触れる面積を増やし、酸素を取り入れやすくするしくみなのです。

もう一つの大切な働き

魚のえらには、もう一つの大切な働きがあります。それは食事に関係しています。アジの口を開くと中に見える、「鰓耙(さいは)」と呼ばれる部分。えらの前のほうにあるこの鰓耙をよく見ると、これもくしのような形になっています。ここを海水が通り抜けていきます。鰓耙には、まるでバラの茎のように、とげがたくさん生えています。これが魚の食事に関係しているのです。

プランクトンをこし取るしかけ

海の中には、動物プランクトン、植物プランクトンなど、小さな生物が無数に漂っています。アジは、そのようなプランクトンを食べています。呼吸のために口から入った海水は、プランクトンと一緒にえらに向かいます。そして海水はえらを通り抜けて出ていきます。しかしプランクトンは、この鰓耙にこし取られ、口の中に残ります。たくさんのとげは、プランクトンが通り抜けてしまわないようにするためのしかけなのです。

えらによる呼吸と食事

実際にアジがどのようなものを食べているのか、胃の中身を見てみましょう。ケラチウムという植物プランクトンの殻(から)が見えます。小さなエビやカニの脚のようなものも見えます。アジは、いろいろな植物プランクトンや動物プランクトンを食べていることがわかります。魚のえら、それは呼吸と食事という、魚が水の中で生きていくために欠かせない、とても重要な役割を果たしているのです。