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ミクロワールド 動物につく種 ひっつきむし オープニング
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ミクロワールド 動物につく種 ひっつきむし オープニング

動物にくっついて運ばれる種
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実りの秋を迎えた野原では、さまざまな植物が種をつけています。種はいろいろな方法で運ばれ、生活の場を広げていきます。植物の種には、動物にくっついて運ばれるものもあります。このような種を、「ひっつきむし」と呼んでいます。ひっつきむしがどのような仕組みでくっつくのか見ていきましょう。

とげでくっつくセンダングサ
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いつのまにか犬の体についているのは、ひっつきむしの一つ、センダングサの種です。花火のように種を広げたセンダングサ。動物につく仕組みは先端のとげにあります。とげには小さな「返し」がたくさんついていて、動物がセンダングサの種に触れると、毛が返しに引っかかり、動物につきます。このとき、とげは皮膚に触れることはほとんどありません。そのため、種は動物に気づかれずに遠くまで運んでもらうことができるのです。

花の段階で作られるとげ
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返しのついたとげはどのようにしてできるのでしょう。センダングサの花は、小さい花が集まってできています。種になる部分の上に細長いものが伸びていて、返しのついたとげが、このときすでに形作られています。こうしてセンダングサは熟した種を広げ、動物が来るのを待っているのです。

かぎでくっつくオナモミ、ミソナオシ
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ひっつきむしとしてよく知られている、オナモミの場合はどうなのでしょう。種から全体に突き出ている長いもの。その鋭くとがった先端が曲がり、「かぎ」になっています。このかぎで毛に引っかかります。マメ科の植物、ミソナオシの種もかぎでくっつきます。かぎの長さは0.3mmほど。その小さなかぎが種全体を覆っています。そのため、人間の指のように毛の生えていないところにも簡単にくっつきます。皮膚のわずかな凹凸(おうとつ)に引っかかっているのです。

粘液でくっつくメナモミ
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野原には、とげやかぎとは別の方法で動物につくひっつきむしもあります。メナモミです。この花に動物が触れると花の一部が簡単に外れます。そこに入っている種を覆う緑色の部分には一面に突起があり、その先端からは粘液が出ています。この粘液で動物にくっついて、メナモミの種は運ばれます。動物に気づかれることなく運んでもらう植物の種。そこにはさまざまな工夫がこらされているのです。

ミクロワールド
動物につく種 ひっつきむし
動物にくっついて種子を運んでもらう植物の果実の形としくみ 。
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理科生物植物動物繁殖

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