オープニング
キャベツ畑にやってきた、「たっくん」。何か見つけたようです。みんなのくらす、すぐ近く。よーく目をこらすと、そこにはいろいろな“ふしぎ”がいっぱいです。今日は、どんなふしぎが見つかるかな。
キャベツ畑を、何か白いものがとんでいます。キャベツの葉にとまりました。モンシロチョウです。モンシロチョウがとんでいったあと、とまっていたところに何かのこっていました。白い小さなつぶのようなものです。とまっているモンシロチョウのおしりの先をよく見ると、細長いつぶが出てきていました。いったい、何でしょう。
しばらくすると、細長いつぶの色が黄色くかわり、やがて中から何か出てきました。出てきたのは、小さなアオムシ。細長いつぶは、卵(たまご)だったのです。アオムシは卵のからを食べ始め、全部食べてしまいました。卵のからを食べ終わると…? 今度はキャベツの葉を食べ始めました。食べたあとには…、ふんをしました。
卵(たまご)から出てきて3日目。アオムシがあまり動かなくなりました。ゆっくり動いていくと、おしりのほうに何か白いものがのこりました。時間を早めて見てみると、少しずつ体を動かして、自分の皮をぬいでいました。何日かすると、また皮をぬぎました。そのあとも、葉っぱを食べながらどんどん大きくなっていきます。はじめのころとくらべると、色も大きさもずいぶんかわりました。15日目。葉っぱのへりをじょうずに歩くアオムシ。ずいぶん大きくなりました。
卵(たまご)から出てきて17日目。アオムシはあまり歩き回らなくなりました。しばらくすると、口から糸を出して、体をしばり始めました。そのあと、ほとんど動かなくなりました。
次の日。アオムシが動き出しました。糸で葉っぱにつながれたまましきりに体を動かし、20分もすると、ぜんぜんちがう形になってしまいました。いったい、このあとどうなるのでしょう。