オープニング
風がふくと、いろいろなものが動き出します。木の葉、こいのぼり、風車、ヨット…。みんながくらす、すぐ近く。よーく目をこらすと、そこにはいろんな“ふしぎ”がいっぱいです。今日は、どんなふしぎが見つかるかな。
たっくん、今日は風の力を調べにやってきました。やってきたのは、東京都墨田(すみだ)区にある本所(ほんじょ)防災館(ぼうさいかん)。ここでは風の強さを体験(たいけん)することができます。まずは風速(ふうそく)10mからスタート。たっくんの服が風にふかれてゆれています。つづいて風速20m。服はもっと風にあおられ、ぼうしもとびそうです。さらに風速30m。風の強さは台風のときと同じくらい。とうとうぼうしがふきとばされました。風速が大きくなると、風の力は強くなるんですね。
たっくん、今度は港にやってきました。そこにあったのは、大きな風車。その下で何か動いています。帆(ほ)をつけた車がスイスイ走っているのです。「これって何?」と聞くと、「風で走る車なんだよ」という返事。走っている車の帆をよく見ると、帆が風を受けていました。帆を手でおさえてみると、風のすごい力を感じます。風が帆をおす力で、車が動くんですね。
たっくんも「風で走る車」に乗ってみました。ヘルメットをつけて乗りこむと…。風を受けて車が走り始めました。帆(ほ)に風が当たると、ぐんぐんスピードが出ます。速い、速い! たっくん、楽しそうです!
50m進むのにかかる時間を計ってみましょう1回目は、10.6秒でした。たっくん、もっと速く走りたいようです。そのためには…風?風が強くなれば、車は速く走るのでしょうか。
今度は、風速(ふうそく)を計りながらやってみます。1回目。風速6mでスタート。すると50mのタイムは、9.4秒でした。2回目、風が強くなったみたいです。風速8mでスタート。すると今度は…、8. 2秒でした。風が強いと、車は速く走るんですね。
ほかにも速く走る方法(ほうほう)はあるのでしょうか。帆(ほ)の大きさをかえるとどうなるのでしょう。車の重さをかえたらどうなるのでしょう。