![](https://www.nhk.or.jp/das/image/D0005110/D0005110007_00000_C_001.jpg)
オープニング
![](https://www.nhk.or.jp/das/image/D0005110/D0005110007_00000_C_002.jpg)
たっくんが動物園にやってきました。自由研究のテーマをさがすためです。みんなのくらす、すぐ近く。よーく目をこらすと、そこにはいろいろな“ふしぎ”がいっぱいです。今日は、どんなふしぎが見つかるかな。
![](https://www.nhk.or.jp/das/image/D0005110/D0005110007_00000_C_003.jpg)
たっくんがさいしょに見つけたのは、ゾウです。くねくね動いておもしろい、ゾウの鼻。鼻にためた水を口に入れて、ごっくん。草をくるっと鼻でまるめて、口へポイッ。草を食べています。草を食べている口をよく見ると、歯が見えません。ゾウには、歯がないのでしょうか。
![](https://www.nhk.or.jp/das/image/D0005110/D0005110007_00000_C_004.jpg)
係の人がゾウの歯の標本(ひょうほん)を見せてくれました。上が平らでギザギザになっている大きな歯。同じ形のものが上と下に2本ずつ、全部で4本あります。大きくあけているゾウの口の中をよく見ると、ギザギザのもようのある歯が見えました。ギザギザのある平らなところで、草をすりつぶします。ゾウの歯のギザギザは、草をはさんですりつぶすのに役立つのです。
![](https://www.nhk.or.jp/das/image/D0005110/D0005110007_00000_C_005.jpg)
ほかの動物の歯も見てみましょう。ライオンの歯は、すごくとがっています。ゴールデンターキンという動物の歯は、ライオンとはちがって、平らで小さなうすい歯がならんでいました。キリンのなかまのオカピは…よく見えません。とがった歯はないようです。今度は、ネコのなかま、オセロット。オセロットの歯はライオンと同じようにとがっていました。トラは、やっぱりとがっています。
![](https://www.nhk.or.jp/das/image/D0005110/D0005110007_00000_C_006.jpg)
いろいろな歯がありました。くらべてみるとどうでしょう。似(に)ているものはあるでしょうか。たとえば、トラ、オセロット、ライオンは、どれもとがった歯を持っています。でもほかの動物たちにはとがった歯はありません。もしかして…?
![](https://www.nhk.or.jp/das/image/D0005110/D0005110007_00000_C_007.jpg)
とがった歯のトラ。食べているのは、肉です。ライオンもとがった歯。食べているのは、肉。オセロットが食べているのも肉でした。とがった歯のない動物たちはどうでしょう。オカピが食べていたのは、木の葉。ゴールデンターキンは、草。ゾウも、草でした。とがった歯を持っているのは、肉を食べる動物なのかもしれません。
![](https://www.nhk.or.jp/das/image/D0005110/D0005110007_00000_C_008.jpg)
もっとほかの動物も調べてみましょう。ホッキョクグマの歯は、とがっていました。ということは、肉を食べるはずです。でもえさを見ると、ニンジン、小松菜(こまつな)、魚、リンゴです。リンゴを食べ、魚を食べ、小松菜もムシャムシャ食べています。とがった歯があるからといって、肉だけを食べるわけではないのでしょうか。
![](https://www.nhk.or.jp/das/image/D0005110/D0005110007_00000_C_009.jpg)
歯と食べ物の関係(かんけい)を調べるために、動物の頭のほねを見せてもらいました。トラには大きなとがった歯があります。ホッキョクグマはやはりとがった歯です。よくにていますが、ちがったところもあります。それは、奥歯(おくば)。トラの奥歯はうすいナイフのような形。これで肉をかみ切ります。ホッキョクグマの奥歯は、かみ合わせる部分が平ら。植物をすりつぶして食べるのにべんりな形です。食べるものによって、歯の形はちがうんですね。みんなも動物の体をくらべてみると、おもしろいことが見つかるかもしれません。