オープニング
タマムシ、キリギリス、コガネムシ、ゾウムシ、コノハチョウ…。みんなそれぞれ形がちがいます。みんなのくらす、すぐ近く。よーく目をこらすと、そこにはいろんな“ふしぎ”がいっぱいです。今日は、どんなふしぎが見つかるかな。
モンシロチョウが花にとまっていました。目の下にグルグルまいているのは、口? ミツバチも花に口をさしこんでいます。口から出ている細長いものは何でしょう。草むらではコオロギがないています。はねを見ると、細かいもようがいっぱいあります。よく見ると、虫の体はふしぎです。
虫の体をもっとくわしく見てみましょう。まず、カマキリ。頭の近くに大きな前あしがあります。よく見ると、あしにはトゲがいっぱいついています。このトゲはどんなふうに使われているのでしょう。カマキリのすぐ前にバッタがいました。ゆっくりと歩いていくバッタ。するとカマキリは、あっという間に前あしでバッタをつかまえました。カマキリは、あしのトゲでえものをしっかりつかまえて、にがさないようにしているのです。
次はトノサマバッタです。トノサマバッタが前あしで草をはさんで食べています。トノサマバッタの口は、大きなあごがあってがんじょうそうです。あしの形はどうでしょう。前あしとくらべると、後ろあしはずっと大きくなっています。どんなふうに使うのでしょう。見ていると、とびました! 後ろあしで強くけって、ジャンプ! バッタの大きな後ろあしは、ジャンプしてとび上がるのに使われていました。
林の中にはどんな虫がいるのでしょうか。木のみきにカブトムシがいました。6本のあしを交互(こうご)に動かして歩いています。オスのカブトムシは、大きなツノを持っています。このツノは何に使うのでしょう。けんかしている2ひきのカブトムシを見つけました。見ていると、ポイッと相手を投げとばしました。ツノを相手の体の下に入れて、はね上げています。カブトムシのツノは、けんかのときに役に立つのです。
池の水の上をスイスイーッと泳ぐアメンボ。水面に落ちてもがいてる小さな虫に近づいて、その虫をつかまえました。アメンボは水の上に落ちてきた虫を食べるのです。でも、どうして水の上にういていられるのでしょう。あしの先をよく見ると、水面がへこんでいます。さらにあしの先を見てみると、細かい毛がいっぱい生えていました。アメンボがあしの毛に、体から出るあぶらをぬりつけています。細かい毛とあぶらのおかげで、あしは水にしずみません。だからアメンボは水の上にういていられるのです。
キンカメムシ、オンブバッタ、イトトンボ、オオゴマダラ、ダンゴムシ…。みんなのまわりにいる虫はどうでしょう。よーく見ると、体のひみつがわかるかもしれません。