オープニング
夜の町…。明かりがいっぱいついています。みんながくらす、すぐ近く。よーく目をこらすと、そこにはいろんな“ふしぎ”がいっぱいです。今日は、どんなふしぎが見つかるかな。
たっくんの家にクリスマスツリーがかざられました。明かりがたくさんついています。ところがたっくん、ツリーのかざりのなかに、明かりがついていない豆電球があるのに気がつきました。明かりがついている豆電球と、ついていない豆電球。取り出して2つをくらべてみますが、いったいどこがちがうのでしょう。
そこでたっくん、明かりがついている豆電球とついていない豆電球を、なかまわけしてならべてみました。明かりがついていないなかま、ついているなかま、何がちがうのでしょう。たっくん、乾電池(かんでんち)につながる線が切れている電球を見つけました。線が切れていると、明かりはつかないのでしょうか。よく見るとほかにも電池につながる線が切れている電球があります。やっぱり、切れているからつかないのでしょうか。
切れた線をつないでみると、明かりがつきました。線が切れていたから豆電球はつかなかったのです。明かりがついていないほかの電球も、線が切れているのでしょうか。見ていくと、線がつながっているのについていないものがあります。何がちがうのでしょう。明かりがついているほうは、線が乾電池(かんでんち)の平らなところと反対がわの出っぱっているところにくっついています。明かりがついていないほうは、かたほうの線が乾電池の横についていました。
そこでたっくんが、横についていた線を乾電池(かんでんち)のはしにつなぎなおすと、明かりがつきました。豆電球の明かりがつくためには、線が切れずにつながっている、そして線の先が乾電池の両はじにつながっている、その両方が必要(ひつよう)なのです。乾電池から豆電球まで、電気の通りみちがつながっていると、豆電球の明かりがつくのです。
暗いところで役に立つかいちゅう電灯(でんとう)にも電気の通りみちがあるのでしょうか。中を見てみると、豆電球のおしりが乾電池(かんでんち)のはじにくっついていて、乾電池の反対がわには電気を通すバネがついています。そこから金属(きんぞく)の板が豆電球のほうにのびています。でも、その板と豆電球のつけ根がつながっていません。かいちゅう電灯のスイッチをおしてつなぐと、豆電球に明かりがつきました。かいちゅう電灯も、電気の通りみちがつながれば明かりがつくのです。
乾電池(かんでんち)と線でつないだ豆電球が3組あります。線の長さは3つともちがいますが、どれも明かりはついています。線をもっと長くしても、明かりはつくのでしょうか。1mほどの線で乾電池の両はじと豆電球をつなぐと、明かりがつきました。では、もっと長くしてもだいじょうぶでしょうか。線の長さは、およそ30m。長い線で乾電池と豆電球をつなぐと…、つきました! 線が長くても、電気の通りみちがつながっていれば、豆電球はつくんですね。
クリスマスツリーをながめていたたっくん、また何か見つけました。スプーン? 線のとちゅうにスプーンがつながっている豆電球です。こんなものをつないでも、豆電球はついていました。