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オープニング
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冬の生き物をさがしに雑木林(ぞうきばやし)にやってきたたっくん。何か見つかるのでしょうか。みんなのくらす、すぐ近く。よーく目をこらすと、そこにはいろんな“ふしぎ”がいっぱいです。今日は、どんなふしぎが見つかるかな。
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林の中を歩くたっくん、ずいぶん寒そうです。するととつぜん、落ち葉の下から人があらわれました。そして、「やあ、たっくん。落ち葉の下はあったかいよ。落ち葉の下で昆虫(こんちゅう)たちも冬ごししてるかもしれない」と言いました。森の生き物にくわしい金杉(かなすぎ)さんです。いっしょに落ち葉の下をさがすことにしました。すると、金杉さんが何かを発見。カブトムシの幼虫(ようちゅう)です。落ち葉の下のあたたかい土の中で、寒い冬をすごすのだそうです。
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ほかにも生き物はいるのでしょうか。草むらの石をどかしてみると、じっと動かないヘビがいました。べつの石の下には、やっぱりじっとしているカエルがいます。氷がはったつめたい池には…ゲンゴロウがいました。でも、ぜんぜん動きません。見ていると、日が当たって氷がとけてきました。すると、ゲンゴロウが動き始めました。ちゃんと生きていたのです。
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もっといろいろな生き物をさがしてみましょう。金杉さんがいいものをかしてくれました。小さいものもよく見える、虫めがねです。冬の生き物はあまり目立ちません。だから虫めがねを使ってさがすといいのだそうです。かれた木のえだにも何かいるらしいのですが…、いったいどこにいるのでしょう。小さなえだに見えるものがあります。さわってみると動きました。クワのえだにばけているクワエダシャクという虫でした。実はこれはガの幼虫(ようちゅう)で、よく見ると、あしがあります。
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金杉さんが今度は木の根元に何か見つけました。でも、虫めがねで見ても、どこに何がいるのかよくわかりません。もっとよく見ると、木の皮のすきまにぴったり入りこんでいる虫がいました。これはコムラサキというチョウの幼虫(ようちゅう)。こういうところでじっと動かずに冬をこすのだそうです。虫めがねでさがすと、いろいろな生き物が見つかりました。
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たっくんが、生けがきにまた何かを見つけました。茶色っぽいあわのかたまりのようなもの。これはいったい何でしょう。ヒントは、カマキリです。カマキリのメスがおしりからあわを出してたまごをうんだのです。あわのかたまりの中を見てみると、細長いつぶがならんでいました。これがたまごです。空気をいっぱいふくんだあわみたいなものにつつまれています。このあわのおかげで、冬でも外の寒さがつたわりにくいのです。たまごはあわに守られているんですね。
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今日は、いっぱい生き物が見つかって、たっくんもうれしそうです。みんなのまわりでは、どんな生き物が見つかるかな?