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オープニング
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季節が変わると、生き物の様子はどんなふうに変わるのでしょう。3月、春の里山では、冬のねむりから目覚めたばかりの植物や昆虫(こんちゅう)が動き始めていました。実はこのとき、ひとみちゃんは、農家のおじさんといっしょに、ヘチマの種を植えていました。ヘチマはあれからどうなったのでしょう。
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6月。ひとみちゃんが、また里山にやってきました。日差しが強く、木のえだには葉がいっぱいです。何もなかった3月の田んぼにくらべ、6月になると田んぼやあぜには緑があふれ、ずいぶん様子がちがいます。田んぼの中にカエルがいました。春に見つけたオタマジャクシが育ったのでしょうか。3月から6月。里山の様子はずいぶん変わりました。春には見かけなかった花や虫…。3月と6月では、生き物たちの様子もちがうようです。
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ひとみちゃん、3月にいっしょにヘチマを植えた農家のおじさんをたずねました。おじさんに案内されてヘチマを見たひとみちゃんはびっくり。種をまいてからおよそ3か月。家の屋根にとどくほど大きくなっていたのです。黄色い花もさいています。花のすぐ下にあるふくらみが、ヘチマになる部分だそうです。3月には小さな種だったヘチマ。どんなふうに育ってきたのでしょう。
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ヘチマの成長の様子を時間を早めて見てみましょう。種から芽が出て子葉が開き、その間からくきがのび始め、どんどん成長していきます。種をまいておよそ3か月。一つのヘチマのかぶに、葉は20まい。高さは2m以上にもなりました。一週間前は手がとどくくらいの高さだったとおじさんが言います。のびた長さをはかってみると、65cm。ヘチマは一週間で65cmものびたのです。
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ひとみちゃんがヘチマの観察日記を読み返しています。何か気になるのでしょうか。4月の観察日記を見ると、ヘチマが芽を出したころは一週間でほんの少ししかのびませんでした。でも6月には、同じ一週間で65cmものびました。どうして育ち方がちがうのでしょう。ひとみちゃん、リュックから温度計を取り出しました。6月のこの日のお昼の気温は25℃。4月の日記を調べると、お昼の気温は15℃でした。気温は、4月と6月ではずいぶんちがうのです。
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ヘチマの育ち方のちがいは気温のちがいと関係があるのでしょうか。花壇(かだん)に植えたヘチマを使って実験してみます。一方のヘチマにはケースをかぶせ、温室のようにあたためます。空気の温度は、ケースをかけない方が20℃、かけた方が30℃です。ヘチマの高さはほとんど同じです。一週間後、ケースをかけたヘチマの方が大きく育っていました。空気の温度が低い方のヘチマより、温度が高い方のヘチマがよく育っているのです。やはり、ヘチマの育ち方と気温の間には関係がありそうです。
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夏。里山の生き物の様子は、どんなふうに変わっていくのでしょう。