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オープニング
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scene 01まだまだ多い月のなぞ
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夜空にかがやく月。1969年、人類は初めて、月におり立ちました。でも、水はあるのか、生き物はいるのかなど、まだなぞが多いのです。

scene 02月を調べるロボット
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ひとみちゃん、東北大学にやってきました。月を調べるための機械を研究している人がいるのです。吉田和哉(よしだ・かずや)先生です。さっそく見せていただいたのは、月面探査(たんさ)ロボット「エルドラード」くん。車輪が4つついた乗り物のようなこのロボット、人が操縦(そうじゅう)しなくても自分で考えて動けるのだそうです。月の砂(すな)はとても細かく、ふつうの車輪ではうまってしまうので、車輪の形が工夫されています。吉田先生は、こうしたロボットの研究を10年以上続けています。

scene 03目標は月面探査競争
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今、吉田先生は、ロボットで月面を調べる競争に挑戦(ちょうせん)しています。目標は、月の上を500m以上移動(いどう)し、映像(えいぞう)を地球に送ること。世界の20チーム以上が競っています。この月面探査(たんさ)競争に向けて改良を重ねているロボットが「エルベルデ」くんです。どこを通って進んでいくかは、エルベルデくん自身が決めるように作られています。それは、月が遠くはなれているから。月の様子を見て地球から指示(しじ)を出すのでは、6秒以上もかかってしまうのです。

scene 04通る道はロボットが決める
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どうやって自分で通り道を決めるのか、見せてもらいました。ゴールとのあいだに障害(しょうがい)物をたくさん置きます。あたえる指令はゴールの場所だけです。スタートしたエルベルデくん、装置(そうち)の一部が回り始めました。ロボットの目となる「センサー」です。センサーは最初の障害の背(せ)の高い三角コーンを、ぶつかると判断(はんだん)してよけました。続いて、たくさんころがっている石。高くはないのでそのまま進めると判断しました。まわりにあるものの高さを調べて、通る道を自分で決めるのです。

scene 05きっかけは宇宙への興味
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吉田先生が宇宙(うちゅう)に興味(きょうみ)を持ったのは小学校2年生のとき。人類が初めて月におり立つすがたを見たのがきっかけでした。24歳(さい)のとき、宇宙で使うロボットアームの研究を始めます。小惑星探査機(しょうわくせいたんさき)「はやぶさ」の開発にも参加。担当(たんとう)したのは、小惑星の砂(すな)を集める装置(そうち)です。そして1997年から開発に取り組んでいるのが、月面を調べるロボットなのです。

scene 06川原で実験! 
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この日、吉田先生たちは、実験をするために川原にやってきました。月の表面にも川原と同じように石がたくさんころがっている場所があるのです。どこに行くか命令を出すために、ロボットには地図を作る機能(きのう)をつけました。すぐに先生のパソコンに地図が送られてきました。実際(じっさい)の様子とくらべると、石ころの位置や大きさなど、ぴったりです。地図はいろいろな方向から見ることもできます。先生たちはこの地図を見て、ロボットの目標地点を入力します。

scene 07一回目は成功…
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エルベルデくん、スタート。大きな石をよけ、小さな石は乗りこえて、およそ5m進んで到着(とうちゃく)。成功です。到着したらもう一度地図を作ります。本番ではこれをくりかえしながら進みます。次の目標地点を入力すると、また進み始めます。大きな石はよけて進んでいきますが…、とまってしまいました。大きな石をよけたあと、だいじょうぶだろうと判断(はんだん)して進んだ先の小さな石を乗りこえられなくてつまずいてしまったようです。

scene 08挑戦は続く
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初めての川原実験。乗りこえられると判断(はんだん)した石でとまったり、車輪が空回りしたり、まだまだロボットの判断がうまくいかないという課題が見つかりました。「いろいろな状況(じょうきょう)を経験(けいけん)させて、こういう失敗が起きるんだというのを知ることが大事。そういうことの積み重ねで、本番では失敗しないロボットができます。新しい発見をするとまた新しい疑問(ぎもん)がわいてくる。そのくりかえしが科学のおもしろさだと思います」(吉田先生)。“月を調べたい!”。挑戦(ちょうせん)は続きます。

ふしぎがいっぱい (4年)
月を調べたい!
科学者の仕事を通して、理科(科学)を学ぶおもしろさを伝える。この回では、月面探査ロボットの開発をする科学者を紹介する。
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