チャプターあらすじを読む
オープニング
ないようを読む

オープニング

scene 01川の水が増えると…
ないようを読む

雨がたくさんふると、川の水が増えます。すると、大きな災害をもたらすことがあります。

scene 02川の水をためる「せき」
ないようを読む

ホナちゃん、今日も多摩川(たまがわ)にやってきました。このあたりは、以前、大きな災害があったところ。台風による大雨で洪水(こうずい)になり、水が地面をけずってしまったのでした。ホナちゃん、川の中に、コンクリートのかべのようなものがあるのを見つけました。何でしょう? これは、川の水をためる装置(そうち)、「せき」というものです。川の中にかべをたて、水の流れをせきとめています。川の水は、田んぼや畑、工場、そして家庭などで使う欠かせないもの。せきは、その水をためるために作られてきました。

scene 03川の水量を調節する工夫 
ないようを読む

以前の大きな災害のときも、せきがあって水の流れをせき止めていました。ところが大雨で水かさが増え、せきの横の小さな堤防(ていぼう)がこわれました。堤防がこわれたすきまに、せきによって流れを止められていた水が集中して流れました。そして地面をけずり取ってしまったのです。この災害の反省から、現在のせきには流れる水の量を調節できる工夫があります。せきの端(はし)にある水門は、川の水かさが増えるとコンクリートのかべを上げ、せき止められていた水を流します。それでも水かさが増え続けると、横にならんだせきのかべを前にたおして水を流すのです。

scene 04洪水にそなえる「河川敷」
ないようを読む

洪水(こうずい)が起こらないための工夫はほかにもあります。ホナちゃん、土手と川のあいだに広いグランドを見つけました。川の水が増えた時の様子を見ると、グランドは水びたし。しかし土手の外側、家があるところには水はあふれていません。土手の内側にあるグランドのような広いスペースを、水が流れる場所として使えば、たくさんの水を流すことができるからです。この広いスペースを「河川敷(かせんしき)」といいます。河川敷は、もともと、大雨で水が増えた時に、水があふれる川原でした。しっかりした土手を川原の外側に築き、洪水にそなえているのです。

scene 05町なかを流れる川は? 
ないようを読む

ホナちゃんが次にやってきたのは、隅田川(すみだがわ)。東京の町なかを流れる川です。この川の土手はどうなっているのでしょう。多摩川には広い河川敷(かせんしき)がありましたが、隅田川にはありません。川からすぐ土手になっています。そして、隅田川は、川のすぐそばにビルが建ちならんでいます。洪水(こうずい)、だいじょうぶなのでしょうか。

scene 06「放水路」計画 
ないようを読む

1880年ごろの東京の地図を見ると、このころ隅田川は、埼玉県から流れる荒川(あらかわ)の一部でした。荒川は大雨のたびに洪水(こうずい)をくりかえしてきました。そこで、荒川の水の一部を別の川に流すという計画が立てられました。水門で川の水を枝分かれさせ、東京湾(わん)に流す。人工の川、荒川放水路です。人の手で大きな川をつくり、洪水が起きないように、広い河川敷(かせんしき)と土手をつくりました。工事はおよそ20年間にもおよびました。

scene 07人工の川で洪水をふせぐ 
ないようを読む

大雨のときは水門をとじて、増えた水を放水路に流すようになりました。現在の東京の町なかを流れる2つの川。水門から東京湾(わん)までの隅田川。そして、新たにつくった放水路、荒川。この広い人工の川ができてから、隅田川は一度も洪水(こうずい)を起こしていません。

ふしぎがいっぱい (5年)
川とつきあう
水が洪水などの災害をもたらすことがあることを知り、自然とのつきあい方を考える。
関連キーワード:
水の働き洪水増水

クリップ

教材きょうざい資料しりょう

教材・資料(先生向け)

配信はいしんリスト

今年度こんねんど放送ほうそう

その放送ほうそう