オープニング
長さのちがうヒモでつるした、たくさんの玉。いっせいにゆらすと…。
ホナちゃん、ダンスのレッスンをしています。「1、2、1、2、1…?」。音楽のテンポと合っていないみたい…。すると、「うわっ!」、つり下げられていたライトに手が当たってしまいました。ライトがゆれています。ゆれるライトを見たホナちゃん、あることに気がつきました。「ゆら、ゆら、1、2、1、2、…」。ライトのゆれる動きが、音楽のテンポと合っているのです。テンポに合わせてゆれる、“ゆらゆら”の発見です。
「ゆら、ゆら、1、2、ゆら、ゆら…」。ホナちゃんが、テンポに合わせてうでをふりながら公園を歩いています。すると、ブランコを見つけました。女の子がブランコに乗ってゆれています。これも、ゆらゆら? ブランコの動きをよく見ると、「1、2、1、2…」。ブランコの、ゆれるテンポも一定のようです。ブランコも、“ゆらゆら”。
そこへ、もうひとり女の子がきて、となりのブランコに乗りました。2つのブランコ、2つのゆらゆらです。「1、2、1、2…」。2つのブランコのゆれるテンポは同じみたいです。ひとりが勢いよくこぎだし、ブランコが大きくゆれだしました。でも、ゆれるテンポは前と変わらないようです。次に、ひとりがランドセルをせおいました。重そうです。でも、「1、2、1、2…」。重くなっても、テンポは変わらないようです。ゆらゆらのテンポ。大きくゆれたときも、重くなったときも、同じみたいです。
ゆらゆらのテンポは、いつも変わらないのでしょうか。まちを歩いていたホナちゃん、お店のショーウィンドウに、“ゆらゆら”の付いた時計を見つけました。お店に入ってみると、たくさんの時計がならんでいました。どの時計にも“ゆらゆら”が付いています。この時計は「ふりこ時計」というそうです。“ゆらゆら”は「ふりこ」というのです。ふりこ時計の中は、上のほうのある所からおもりがぶらさがって、ふれています。「1、2、1、2…」。ふりこのふれるテンポは一定です。
ホナちゃん、ふりこの長さのちがう2つのふりこ時計を見つけました。ふりこのふれるテンポを比べてみると…、長いふりこと短いふりこ、短いふりこのほうがテンポが速い!
お店の人が時計の調整をしています。時間がちょっとおくれているので進めていると言います。ふりこのおもりの位置を上げ下げすることで、時計の進む速さを調節するのだそうです。同じ時計で、おもりの位置を変えると、どうなるのでしょうか? ふりこがぶらさがっているところからおもりまでの長さが長いふりこと短いふりこ、比べると、テンポがちがいました。どっちが速い?
おもりを上げ下げすると、テンポが変わるのです。ゆらゆらのテンポは変えられる! その決め手は…。