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オープニング
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卵(たまご)。白身と黄身でできています。熱を通すと…、白身も黄身も固まっていきます。
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ホナちゃん、朝食の準備をしています。作ろうとしているのは、前に温泉(おんせん)で食べて大好きになった卵(たまご)。白身は、固まらずにトロッとしています。黄身は、固まっていますがトロ~リとやわらかい状態。名づけて、“トロリン卵”。ホナちゃんのレシピでは、『お湯でゆでる』?
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さっそく、トロリン卵(たまご)作りに挑戦(ちょうせん)! ふっとうしているお湯に卵を入れます。ゆでる時間は、とりあえず10分。うまく行くかな? ホナちゃん、ゆで上がった卵をわろうとしますが、うまくわれません。白身がすっかり固まっていました。切ってみると、黄身も固すぎ。ゆですぎたようです。
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もう一度挑戦(ちょうせん)! ゆですぎないように、今度は1分。ところが、わってみると、白身と黄身、両方固まっていません。三度めの挑戦、ゆで時間は5分。白身はもう固まっていました。黄身は…まだ固まっていません。どうやっても、トロリン卵(たまご)とはちがっています。
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どうして失敗したのでしょう。温泉(おんせん)での作り方は、卵(たまご)を温泉のお湯の中につける、それだけでした。ホナちゃんの作り方とのちがいは? 思い出してみると、温泉のお湯はふっとうしていません。トロリン卵、作り方のひみつは…、温度?
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トロリン卵(たまご)作り、パート2! めざすのは、“白身はトロッとして固まっていない。黄身はやわらかく固まっている”。温泉(おんせん)の温度はおふろと同じくらいのはず。40℃にしてみましょう。時間は、5分。お湯の温度が下がらないように、なべをタオルとカバーで包みます。5分後、わってみると…、生のままでした。時間が短かったのでしょうか。時間を10分にすると…、やっぱり生のままです。まだ時間が短いのでしょうか。15分おいても結果は同じ。40℃だと白身も黄身も固まらないようです。
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100℃だと熱すぎ、40℃だとぬるすぎ。では80℃でやってみます。5分後、わってみると、白身は白くなっていました。でも固まっていません。黄身も固まっていません。失敗! では、80℃で10分。白身はトロッとしてまだ固まっていません。黄身もまだ固まっていません。でもスプーンで黄身をすくってみると、少し固まり出しているようです。もう少し温めたら、白身と黄身、どっちが先に固まるかな? そこで、80℃で15分。白身はトロッとして固まっていません。黄身はやわらかく固まっています。トロリン卵(たまご)、ついに完成!
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どうして、外側の白身より、内側の黄身のほうが先に固まったのでしょう。白身と黄身を分けて、同じ条件で調べてみます。トロリン卵(たまご)ができた80℃で、白身と黄身を温めます。5分後、まだ、白身も黄身も固まっていません。10分後、黄身は固まりました。白身はトロッとしていますが、固まっていません。15分後、白身はまだ固まっていません。トロリン卵ができた“80℃・15分”では、白身は固まらないのです。実は、トロリン卵を作っていた温泉(おんせん)のお湯も、温度はいつも70~80℃くらい。だからうまく作れるのです。