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オープニング
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人間は食べる。…生きるために養分を取り入れる。植物も生きている。生きていくために必要な養分、「でんぷん」。いったい、どこに?
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モジャくん、でんぷんを探しにやってきました。インゲン豆の畑です。“モジャくんの畑”と書かれたハウスがありました。インゲン豆は、モジャくんの背と同じくらいまでのび、葉もしげり、よく育っています。植物はでんぷんを使って生きているといいますが…、でんぷんはどこにあるのでしょう。葉? くき? 根? モジャくん、インゲン豆をひと株まるごとほり出して調べてみます。
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〔実験プラン1〕 インゲン豆の株全体に、ヨウ素液をかけます。もしでんぷんがあれば、そこだけ色が変わるはずです。まずは、色の変化をわかりやすくするための準備。温めたエタノールにひたします。すると、次第に緑色がぬけていきます。十分色がぬけたら水で洗います。これで準備OK。ヨウ素液をかけてみます。すると…色が変わりました! ヨウ素液をかける前と後を比べると、葉は、こいむらさき色に変わりました。根とくきはほとんど変わりません。でんぷんは葉の中にあるようです。
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本当にでんぷんは、葉の中にあるのでしょうか。もしあるなら、取り出せるかもしれません。さっそく実験です。葉に水を加え、ミキサーで細かくくだきます。できた液を、ろ紙でこします。こした液に水を加えて一日おきます。すると、底に白いものがたまりました。これがでんぷん? 白いものを取り出して、ヨウ素液をかけると…、こいむらさき色に変わりました。でんぷんです! やっぱりでんぷんは葉の中にあるのです。
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葉の中にあるでんぷんで、インゲン豆は生きているのです。でも、どうしてでんぷんは葉にあるのでしょう。インゲン豆の葉は、日光をいっぱいあびています。モジャくん、植物の育ち方を調べたとき、日光を当てなかったほうは、うまく育たなかったことを思い出しました。葉のでんぷんと日光。何か関係があるのでしょうか。
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〔実験プラン2〕 日光が当たらないようにインゲン豆に黒い布をかぶせ、丸一日おきます。日光が当たらなかった葉と当たった葉で、でんぷんにちがいがあるかを比べます。翌日、両方の葉をつみ、色をぬき、ヨウ素液をかけます。日光が当たった葉は、むらさき色に変わりました。日光が当たらなかった葉は、色が変わりません。日光が当たらなかった葉にはでんぷんがなく、日光が当たった葉にはでんぷんがありました。でんぷん、葉、日光…。でんぷん…できる?
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〔実験プラン3〕 デンプンがない葉に日光を当てたら、葉のデンプンはどうなるか調べます。インゲン豆を丸一日黒い布でおおいます。朝9時におおいをはずして日光を当てます。その直後から2時間おきに葉をつみ、ヨウ素液をかけてでんぷんを調べます。おおいをはずした直後の葉は、でんぷんがありません。2時間後の葉は、でんぷんがありました! 4時間後、6時間後、でんぷんの量が多くなっていきます。でんぷんのない葉に日光を当てたら、でんぷんができました。ということは…、でんぷん、葉でできる?