オープニング
まんまるの満月…。半円の月…。月の形はいろいろ。
秋の夜。モジャくん、縁側(えんがわ)にお団子が置いてあるのを見つけました。今日は、お月見。まんまるの月が、出ています。モジャくん、お団子をひと口かじりました。半分くらいの大きさになった団子を見て、月もこんな形のときがあることを思い出しました。丸い月と、細長い月。なぜ、月の形は変わるのでしょうか。
モジャくんがお化け屋敷(やしき)にやってきました。中に入っていくと、いろいろなおばけがいますが、モジャくん、こわくないようです。カボチャのおばけも、「平気、平気」と、こわがらないモジャくん。ところが、カボチャのおばけが、モジャくんの持っていたライトをとりあげると…、ものすごくこわい顔に! モジャくん、にげだしました! 外へにげてきてようやくひと息。でも、カボチャのおばけは、なぜ、とつぜんこわくなったのでしょう。こわくない顔とこわい顔、いったい何がちがう?
カボチャのおばけを見たときのことを思い出してみましょう。最初、おばけの顔には、前からライトが当たっていました。すると、丸い顔が全部見えて、こわくありませんでした。でも、カボチャのおばけがライトを持って、顔の下からライトを当てたら、こわくなったのです。ということは…、ライト? モジャくん、いろいろな角度から自分の顔にライトを当ててみますが…。
モジャくん、写真のモデルをたのまれました。スタジオでさつえいです。いろいろな場所で、ライトの位置を変えながらとっています。さつえい終了。どんなふうにとれたか、さっそく写真を見てみます。2枚の写真を見て、モジャくん、ちょっとふしぎそうです。どうしたのでしょう。体の全部が見えている写真と、体の半分だけが見えている写真。モジャくんのポーズは同じなのに、写っているのはちがう形。どうしてでしょう。
さつえいのとき、ライトはいろいろな位置からモジャくんを照らしていました。体が全部見える写真をとったとき、ライトはモジャくんの前から照らしていました。一方、半分しか見えていない写真のときは、モジャくんの横から照らしていました。では、モジャくんが見えず、シルエットの写真のときは…、ライトはモジャくんの真後ろにありました。モジャくんがこんなにちがって見えるのは、ライトの位置?
モジャくん、写真に写っているボールの形が、変わっていることに気がつきました。モジャくんが手に持っていたボールです。全部見えている。半分。シルエット。ボールの形も変わって見えます。この変わり方、どこかで見たことがあるような…。そう、月!