オープニング
温泉。温泉のお湯。ふつうのお湯とは、何かちがう。
モジャくんが温泉にやってきました。温泉めぐりです。まずは、足をつける温泉、「足湯」。温泉のにおいがして、湯加減もぴったり。モジャくん、じまんの手作りの青い手ぬぐいを取り出しました。手ぬぐいの上に、ぬれた足を上に置くと…、手ぬぐいにピンクの足の形がつきました! なぜピンクの足形がついたのでしょうか。足? 足には色はついていません。では、あやしいのは手ぬぐい? この手ぬぐい、どうやって作ったのでしょう。
手ぬぐいの作り方を思い出してみます。青いパンジーの花びらをつみ、よくすりつぶし、青い色水を作りました。手ぬぐいは、その青い色水でそめたものでした。もう一つ、あやしいのは温泉のお湯? でもお湯にも色はついていません。ところが手ぬぐいをお湯に入れると…、ぬれたところがピンクになりました! やっぱりあやしいのは温泉?
青い手ぬぐいがピンクになってしまったモジャくん、手ぬぐいを水道の水で洗ってみます。でもあまり変わりません。そこで今度は、石けんで洗ってみることに。石けんを水につけてこすると…、石けん水のついたところが黄緑になってしまいました! 温泉のお湯や石けん水は、ふつうの水とはちがうのでしょうか。
モジャくん、手ぬぐいの色が変わるかどうか、水道の水で試してみます。でも、手ぬぐいに水道水をたらしても、色は変わりません。そこで、いろいろなものがとけた水で試してみることにしました。まず、水に食塩をとかした食塩水。手ぬぐいの色は変わりません。水に石けんをとかした石けん水。やっぱり変わりました。黄緑色です。
次は、料理などに使う重曹(じゅうそう)を水にとかした重曹水。手ぬぐいは石けん水のときと同じ、黄緑色に変わりました。次は、あわがいっぱいの炭酸飲料。これを手ぬぐいにたらすと、うすいピンクになりました。お酢(す)をたらすと、ピンクに。レモンの汁(しる)もピンクです。水にとけているものによって、色が変わったり変わらなかったりするようです。
温泉の水をたらすと、手ぬぐいはピンクになりました。温泉の水には何がとけているのでしょう。