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オープニング
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(オープニングタイトル)

scene 01花火の音が遅れて聞こえるのはなぜ?
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大きな音とともに、夜空に広がる花火。遠く離れたところで見ると、音が遅れて聞こえます。花火に対して音が遅れて聞こえるのはなぜなのでしょうか。

scene 02空気の振動が伝わっていく
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どうして私たちに音は聞こえるのでしょうか。太鼓をたたいたときの様子をスローモーションで見ると、太鼓の革が振動しています。これが音のもとです。では、音はどうやって耳に届くのでしょう。太鼓の前にろうそくを並べて立てます。太鼓をたたくと、太鼓の革の振動に合わせて炎が左右に揺れます。空気が振動しているのです。音を伝えるのは空気です。でも空気自体が流れていくのではありません。太鼓の表面の振動が空気の中を隣へ隣へと伝わっていきます。そしてこの空気の振動が耳に届くと、私たちは「音」として感じるのです。

scene 03同心円状にひろがっていく
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静かな水面の中心に空気を吹き付けると、波が円を描くようにまわりに伝わっていきます。こうした様子を「同心円状にひろがる」といいます。音の場合はどうでしょう。太鼓のまわりを囲むように4重に、太鼓に背を向けて人に立ってもらい、太鼓の音が聞こえたら旗を上げてもらいます。音が届いたことを目に見えるようにするのです。太鼓をたたくと旗はどのように上がっていくのでしょうか。その様子を上から見ると、まず太鼓に近い人たちの旗が上がりました。少し遅れて、外側の人たちの旗が上がります。水面の波と同じように、音も同心円状にひろがっていくのです。

scene 04光の速さは1秒間におよそ30万km
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花火の音が遅れて聞こえるのは、音の伝わり方と関係があるのでしょうか。打ち上げ花火を離れた場所で見ると、花火が見えてからしばらくして音が聞こえます。その原因は、光と音の伝わり方の違いにあります。光は、1秒間に地球を7回転半、およそ秒速30万kmの速さで伝わります。では、音の伝わる速さは?

scene 05音の伝わる速さを計算する
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花火の打ち上げ場所から離れた3地点で調べてみましょう。700m、1400m、2800mの地点で、花火が見えてから音が聞こえるまでの時間を測ります。700mの地点ではおよそ2秒。1400mの地点ではおよそ4秒。そして2800mの地点ではおよそ8秒でした。音の伝わる速さを計算すると…。「700÷1.99=351.8」。「1400÷4.03=347.4」。「2800÷7.96=351.8」。気温15℃なら、音の伝わる速さは1秒間におよそ340mです。光の伝わる速さに比べて音の伝わる速さが遅いため、目で見てから音が届くまでに遅れが生じるのです。

scene 06音を「見る」
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高い音、低い音、大きな音、小さな音。いろいろな音があります。その特徴は、コンピューターを使うことで、モニター画面で見ることができます。一定の高さの音を出す「音叉(おんさ)」。この音叉を鳴らしたとき画面ではどのように見えるのでしょうか。音叉を鳴らすと、波のような形が現れました。音は「波形(はけい)」として見ることができるのです。音を小さくすると、波形の縦の幅が小さくなりました。一方、高い音の出る音叉では、波のあいだの幅が狭くなりました。音の特徴は、波形で見るとよくわかります。

scene 07近づくときの音と遠ざかるときの音
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救急車のサイレンは、途中で音が変わって聞こえることがあります。このとき、音はどのような変化をしているのでしょう。拡声器がついた車で一定の高さの音を出して実験してみます。遠く離れたところから車をスタートさせ、スピードを同じ速さに保ちます。車が目の前を通過すると音が変わりました。波形を比べると、車が近づいてくるときに比べて、遠ざかるときは、波のあいだの幅が広くなっています。そのため、遠ざかるときは低い音に変わるのです。

10min.ボックス  理科1分野
音はものが振動することによって生じ空気中を伝わること、音の高さや大きさは発音体の振動の仕方に関係することを見いだす。
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花火振動太鼓