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オープニング
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(オープニングタイトル)

scene 01ホットケーキの中にできる泡
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焼きたてのホットケーキ。切ってみると、中に穴がたくさん開いています。焼いているときの様子を断面で見ると、生地に泡ができ、それが大きくなってホットケーキがふくらんでいきます。この泡の正体は何なのでしょう。

scene 02泡は何からできている?
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ホットケーキを焼いていると、中に泡が現れます。ホットケーキをふくらます泡は、何からできているのでしょう。ホットケーキの主な材料は、小麦粉、砂糖、それに、一般に“重曹(じゅうそう)”と呼ばれる炭酸水素ナトリウムの三つです。このなかで、熱すると泡を出すのはどれでしょう。牛乳、卵、小麦粉に重曹を入れ、砂糖は入れずに焼くと、泡が出てきました。砂糖は泡に関係ないようです。では、砂糖は入れ、重曹を入れずに焼くと…。泡はまったく出てきません。ホットケーキをふくらませたのは、重曹から出る泡、つまり気体のようです。

scene 03重曹を熱すると… 
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泡を作る気体は何か。重曹を加熱して調べてみます。重曹を入れた試験管につけたゴム管の先の試験管には、石灰水が入っています。重曹を加熱すると、ゴム管の先から気体が出てきました。石灰水をにごらせるこの気体は、二酸化炭素です。ホットケーキの泡の正体は二酸化炭素でした。試験管には白いものが残っています。これは炭酸ナトリウムです。ほかに、試験管の中には水も発生しています。重曹、つまり炭酸水素ナトリウムは、熱することで二酸化炭素、炭酸ナトリウム、水に分かれたのです。このように、物質は熱すると別の物質に分解されることがあるのです。

scene 04水に電流を流すと…
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水は、分解して別の物質にすることができます。どうやって分解するのでしょう。「H字管」に水を入れて分解します。H字管には陽極と陰極の電極が入っています。H字管に入れる水には、電流が流れやすくするために、うすい水酸化ナトリウム水溶液を少し混ぜてあります。電極を電源装置につなぎ、電流を流すと、陰極、陽極どちらにも気体が発生しました。気体は管(くだ)の上部にたまります。

scene 05出てきたのは水素と酸素
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陰極に発生した気体に炎を近づけると、「バンッ」と音を立てて燃焼しました。陰極に発生した気体は、水素です。陽極に発生した気体に火のついた線香を入れると、炎を出して激しく燃えました。陽極に発生した気体は、酸素です。水は、電流を流すと、水素と酸素に分解することができるのです。

scene 06小さな小さな粒「原子」
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アルミニウムのかたまりをどんどん細かくしていくと、粉々になります。実は、さらに細かくすると、「原子」という粒に行き着きます。原子が並んでいる様子を原子間力(げんしかんりょく)顕微鏡で見てみましょう。見るのは、珪素(けいそ)という原子でできた板。肉眼では表面に何も見えませんが、顕微鏡で見ると、表面に小さな粒が並んでいるのが見えます。この小さなひと粒ひと粒が、珪素の原子。大きさは150万分の1mmくらいです。

scene 07「原子」と原子が結び付いた「分子」
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原子は非常に小さく、たとえば1円硬貨1枚に含まれる原子の数は、2万2000個の100万倍の100万倍の100万倍にもなります。うすく延ばした金箔(きんぱく)の厚さはわずか0.0001mmです。それでも、金の原子を縦に並べると、およそ500個も入ります。金属はこのように、小さな原子が集まってできているのです。一方、水素や酸素は原子1個1個のままではなく、2個がセット。こうした、いくつかの原子が結び付いた粒子が単位になっているものを、「分子」と呼びます。

scene 08物質は原子の組み合わせでできている
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現在、110を超える種類の原子が発見されています。金属を作る鉄、金、アルミニウムのほか、身のまわりにあるさまざまな物質はすべて、元素の「周期表」にある原子の組み合わせでできています。たとえばアンモニアは、1個の窒素原子と3個の水素原子が結び付いた分子。酢(す)に含まれる酢酸(さくさん)は、4個の水素原子、2個の炭素原子、2個の酸素原子が結び付いてできた分子です。物質は、原子か、原子を組み合わせてできる分子でできているのです。

scene 09「原子論」の発表
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19世紀の初め、イギリスの科学者ドルトンが、いくつかの実験結果などから、「物質はそれ以上分けることのできない小さな粒子からできている」という原子論を発表しました。ドルトンは原子の性質として、「原子はそれぞれの種類によって大きさと質量が決まっている」、そして「原子はほかの原子に変わったり、なくなったり、新しくできたりすることはない」と考えました。ドルトンが原子の考えを発表した少しあとに、イタリアの科学者アボガドロは、「酸素や水素などの気体は、複数の原子が集まった分子でできている」という考えを発表しました。

scene 10現代の科学が明らかにする「原子」
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そして現代の科学では、原子の構造もわかってきています。原子は中心に「原子核」を持ち、そのまわりを「電子」が取り囲む構造をしています。また原子核は、「陽子(ようし)」と「中性子(ちゅうせいし)」で構成されています。原子とは、こうした小さな粒の集合体だとわかってきたのです。

10min.ボックス  理科1分野
物質と原子・分子
物質は分解して生成した物質から元の物質の成分が推定できること、物質は原子と分子から出来ていることを理解する。

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