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オープニング
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(オープニングタイトル)

scene 01火山の形の違い
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火を噴く大地、火山。日本列島には多くの火山があります。伊豆大島(いずおおしま)火山は、島全体が海底からそびえ立つ火山の一部です。雲仙普賢岳(うんぜんふげんだけ)も火山ですが、伊豆大島火山とは形が違います。どうしてでしょう。

scene 02遠くまで流れる溶岩
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日本には100以上の火山があり、東京都の伊豆大島火山もその一つです。山の傾斜が比較的緩やかな伊豆大島火山。1986年、伊豆大島火山が噴火したときの様子を見ると、火口からあふれた溶岩は、山肌を流れ、島の住民全員が避難する事態になるなど、大きな被害をもたらしました。伊豆大島火山の噴火は、溶岩が火口から遠くまで流れるという特徴があるのです。

scene 03溶岩ドームを作る溶岩
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長崎県の島原半島中央部に位置する雲仙普賢岳。火口付近には「溶岩ドーム」と呼ばれる溶岩の塊が見られます。雲仙普賢岳は1990年に噴火活動が活発になりました。火口内部に高温の溶岩が見られましたが、流れ出ることはなく、噴煙を上げるだけの噴火を繰り返しました。しかし、ひとたび溶岩ドームが崩壊すると、高温の火山ガスや火山灰などが一気に斜面を高速で流れ落ちる「火砕流(かさいりゅう)」が発生。大きな被害をもたらしました。雲仙普賢岳の噴火は、溶岩が火口から周りにあまり流れ出ず、溶岩ドームを作るという特徴があるのです。

scene 04噴火のしくみ
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大きな被害をもたらすこともある火山の噴火。噴火はどうして起こるのでしょう。火山活動の源となっているのは、地球内部の熱。その熱により、地下の岩石が溶けて「マグマ」ができます。このマグマが地下5kmから10kmあたりまで上昇し、「マグマだまり」を作ります。それが、周りの岩盤を破壊しながら上昇し、火山灰や溶岩などを噴出します。これが「噴火」です。

scene 05溶岩の性質の違い
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同じ噴火でも伊豆大島火山と雲仙普賢岳では様子が違っていました。両方の溶岩は色が違います。ほかにはどんな特徴があるのでしょう。電気炉に入れて溶岩を溶かし、噴火したときに近い状態に戻してみます。1500℃、溶岩は溶けています。外に出して、容器を傾けると、伊豆大島火山の溶岩はなめらかに流れます。一方、雲仙普賢岳の溶岩はどろっとしてなかなか流れません。溶岩の粘り気が弱い伊豆大島火山では火口から遠くまで溶岩が流れ、粘り気が強い普賢岳では溶岩ドームができるという違いが生じるのです。

scene 06粘り気が弱い溶岩と粘り気が強い溶岩が作る形
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粘り気が弱い溶岩は、どのような形の火山をつくるのでしょう。噴出した溶岩は、薄く広範囲に流れ出してから、冷えて固まります。さらに噴火が起こると、その上に新しい溶岩が積み重なります。こうして、粘り気の弱い溶岩は、傾斜が比較的緩やかですそが広がった形の火山を作ります。一方、粘り気が強い溶岩は、どのような形の火山を作るのでしょう。噴出した溶岩は広範囲には広がらず、火口の近くが盛り上がったような形の火山を作ります。雲仙普賢岳は、このようにしてできた火山です。

scene 07溶岩の粘り気によって違う火山の形
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鹿児島県にある桜島は、今でも噴火を繰り返している活火山です。噴火のたびに火山灰が降り注ぎ、町を暗く包んでしまうこともあります。この桜島の溶岩の粘り気は、伊豆大島火山と雲仙普賢岳のあいだぐらい。そのため火山は円錐(えんすい)のような形になります。溶岩の粘り気の違いで、火山の形が違ってくるのです。

scene 08火山灰からわかること
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火山灰は、火山によって、見た目や色が異なります。雲仙普賢岳の火山灰に比べて、桜島の火山灰は黒っぽい色をしています。拡大して見ると、桜島の火山灰は黒っぽい鉱物が多く、雲仙普賢岳の火山灰は白っぽい鉱物が多く含まれています。黒っぽい鉱物は、黒雲母(くろうんも)や角閃石(かくせんせき)などの有色鉱物です。白っぽい鉱物は、石英(せきえい)や長石(ちょうせき)などの無色鉱物です。この2種類の割合によって火山灰の色合いが違って見えます。火山灰に含まれる鉱物を調べることで、火山の形や溶岩の粘り気などもわかるのです。

10min.ボックス  理科2分野
火山活動
火山の形、活動の様子、噴出物を調べ、地下のマグマの性質と関連付けてとらえる。

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