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オープニング
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(オープニングタイトル)

scene 01光という情報を受け取る目
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ブタの目、「眼球」を裏側から見てみましょう。裏側に開けた穴から見ると、眼球のレンズを通して、向こうにある手がさかさまに見えています。「光」という外からの情報を受け取る目。このあと動物は、どんな反応をし、行動するのでしょう。

scene 02目のつくり
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目は、光を受け入れるための感覚器官です。どのようなつくりになっているのでしょう。目の最も前にある透明な膜は「角膜」。その内側は透明な液体で満たされ、レンズを保護しています。レンズの外側の膜は「虹彩(こうさい)」。のびたりちぢんだりして、目に入る光の量を調節します。レンズの奥を満たしているのは「ガラス体」です。さらに奥にある、光を感じる薄い膜は「網膜」。網膜は「視神経」につながっています。

scene 03ものが見えるしくみ
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たとえば、木を見た場合。目に入った光は、まず角膜を通り、レンズで屈折し、網膜にさかさまの木の像を結びます。網膜で受け取った刺激の情報は、視神経を通って「大脳」へと伝えられるのです。

scene 04刺激を受けると反応は?
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からだじゅうに張りめぐらされた神経。刺激を受け取る目、耳、鼻、舌などの感覚器官は、その神経の先にあります。感覚器官には刺激を受け取る細胞があり、その細胞に神経がつながっていて、脳へ続いているのです。たとえば、コップを見て手に取る場合。目という感覚器官で光の刺激を受け取ると、「感覚神経」に信号が伝えられ、その信号は、脳などの「中枢(ちゅうすう)神経」へと伝えられます。そして脳が命令の信号を出すと、その信号は「運動神経」を通って筋肉などの運動器官に伝えられ、反応を引き起こすのです。

scene 05意識して行う反応
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刺激に対する反応の一つは、意識して行う反応です。落ちてきた物差しをつかむ実験をしてみましょう。物差しが落ちるのを見てから、少し遅れてつかんでいます。このときの反応までの流れを見てみましょう。物差しが相手の手から離れて動き出すと、その動きを見たという刺激の信号が脳へ伝わります。すると脳は「つかむ」という命令の信号を出し、信号は運動神経を通じて、手を動かす筋肉に届けられます。こうしてつかむことができます。これは、脳で意識して行う反応です。刺激から反応までこうした経路を通るため、少し時間がかかるのです。

scene 06無意識に行う反応
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刺激に対する反応のもう一つは、無意識に行う反応です。無意識に行う反応にはいろいろあります。熱いものに触れたとき、思わず手を引っ込める反応もその一つです。これは生まれつき備わっている働きで、「反射」といいます。このときの信号の流れを見てみましょう。皮膚で感じた刺激による信号は、「脊髄(せきずい)」などにある神経の道を通ってすぐに運動神経に伝わります。そして手を引っ込めるのです。反射は、意識して行う反応に比べ、脊髄と脳を往復する必要がない分、すばやく反応できるのです。

scene 07大脳と関係なくはたらく自律神経
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目の前が急に明るくなったとき、「瞳孔(どうこう)」の大きさは無意識にすぐ小さくなります。これも、光の刺激による信号が、大脳を通らずに虹彩(こうさい)に伝わって起こる反射です。また、心臓や胃などの臓器は無意識のうちに動き続けています。このように、大脳と関係なく生命活動を支えている神経を「自律(じりつ)神経」といいます。無意識で行う運動や反応には、いろいろなものがあるのです。

scene 08動物の反応と行動――チーター
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動物は、さまざまな刺激を受けて反応し、行動しています。チーターが獲物(えもの)を見つけました。目から得た情報は、脳へ伝わります。そして運動器官に命令が与えられ、獲物が動き出すぎりぎりまで距離をつめます。獲物もチーターの存在を、視覚のほか聴覚、嗅覚(きゅうかく)も使って感じています。チーターは、脳が「走る」という命令を、運動神経を通じて筋肉に与えると…、走り出します。そして、獲物をつかまえると、走るのをやめます。

scene 09動物の反応と行動――ヒオウギガイ
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一方、こちらは海の中。ホタテガイの仲間、ヒオウギガイです。ヒオウギガイの天敵は、巨大なヒトデです。つかまってしまうと、逃げるのはほとんど不可能です。近づいてきたヒトデに、ヒオウギガイはどう反応するのでしょうか。小さな目はたくさんありますが、形などは見えていません。ヒオウギガイの主な感覚器官はまわりに並んでいる触角(しょっかく)です。ヒトデが触角にさわった瞬間、からだの中に吸い込んだ海水を一気に噴き出し、泳ぎ始めました。このように、動物は外からの刺激を感覚器官で受け、それをもとに反応し、行動しているのです。

10min.ボックス  理科2分野
動物の反応と行動
動物が外界の刺激に反応する仕組みを感覚器官、神経、運動器官のつくりから理解する。
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