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(オープニングタイトル)
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ふしぎだいすき」のみんなが、「チョウだ」、「すごい。すごい」、「チョウってどんなところにいたっけ?」と話しています。あたたかくなると、野原の花がさいているところには、いろいろなチョウが見られます。モンシロチョウは、ストローのような口をのばして、花のみつをすっています。キャベツ畑にもモンシロチョウがいます。花がさいていないのに、何をしにきたのでしょう。モンシロチョウは、キャベツの葉にたまごをうみに来たのです。うみつけられたたまごからは、何が生まれてくるのかな。
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ヒトの赤ちゃんは、大人ににた形です。ニワトリの赤ちゃんも、ちょっとちがいますが、親鳥とにた形をしています。モンシロチョウの赤ちゃんは、どんな形なのでしょう。キャベツの葉にうみつけられたたまごをよく見てみましょう。たまごはトウモロコシのような形。大きさは1mmほどです。うみつけられて4日、たまごから、モンシロチョウとはぜんぜんちがう形の虫が出てきました。モンシロチョウの幼虫(ようちゅう)です。
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生まれたてのモンシロチョウの幼虫(ようちゅう)は、まず、自分が入っていたたまごのからを食べます。からを食べ終わると、キャベツの葉っぱを食べはじめました。食べ終わったら、今度はうんちを出します。たまごから生まれて2日、かわった動きを見せはじめました。体を動かして、皮をぬいだのです。成長(せいちょう)していくと、だんだん緑色がこくなり、体も大きくなっていきます。キャベツをどんどん食べます。モンシロチョウの幼虫は、たくさんキャベツを食べて、何回も皮をぬいで大きくなります。
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モンシロチョウには羽があるのに、幼虫(ようちゅう)には羽がありません。体の形や色もまったくちがいます。どうやって、幼虫からチョウになるのでしょう。大きく育った幼虫が体に糸をかけはじめました。一日たつと、すっかり形がかわり、動かなくなりました。これを「さなぎ」と言います。さなぎになって一週間。さなぎの中から出てきたものが、ゆっくりと羽をのばして広げると、りっぱな羽のついた大人のチョウになりました。成虫(せいちゅう)です。さなぎの中で、成虫に育っていたのです。
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ほかのチョウはどうでしょう。アゲハチョウは、ミカンの仲間(なかま)の木の葉にたまごをうみ、幼虫(ようちゅう)はミカンの葉を食べて育ちます。生まれて三週間ほどで体に糸をかけ、さなぎになりました。チョウの仲間のガを見てみましょう。クワコは桑(くわ)の葉にたまごをうみます。幼虫は桑の葉をどんどん食べて大きくなります。一ヵ月ほどたつと糸を出して葉を丸め、「まゆ」を作ります。クワコは、まゆの中で皮をぬぎ、さなぎになります。チョウやガの仲間は、幼虫からさなぎになって、成虫(せいちゅう)に育つのです。