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(オープニングタイトル)
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家の近くの公園には、「ふしぎ」がいっぱい! 公園の草むらでしゃがんで、よくかんさつしてみると、いろいろなものが見えてきます。たくさん草が生えていて、まるでジャングルみたい。ダンゴムシがいました。葉っぱの上にはバッタがいます。同じような色で草のように見えます。草のくきをよく見ると、毛がたくさん生えています。今度は立ち上がって上から見てみましょう。葉っぱの上にアリがたくさんいます。どうしてこんなに集まっているのでしょう。じつは、葉っぱからあまいものが出ているのです。
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公園の草むらを、なわで、たて・よこ1mの四角に区切り、この中に植物が何しゅるい生えているか調べます。よく見かけるシロツメグサは、葉の真ん中に白いもようがあって、はしっこがギザギザです。オオバコは先っぽに小さな花がさいています。マメグンバイナズナの花の下についているのは葉っぱではありません。たねが入っているふくろです。細長い葉っぱは、よく見かけるシバ。よく見ると毛が生えています。この日見つけた植物は全部で15しゅるい。せまいところにもたくさんの植物が生えているんですね。
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公園には、この時期、いろいろな花がさいています。すじの入ったきれいな花びらが5まいのムラサキカタバミ。花びらが星のような形のワルナスビ。花びらがくっついていて1まいに見えるヒルガオ。タンポポは花びらの先にたくさんの切れ目が入っています。木を見てみましょう。サザンカの実には細かい毛がたくさん生えています。まだ青くて小さいカキの実もありました。ケヤキの木には小さなたねがついています。地面にはたねから育った小さな葉っぱが顔を出しています。これは木の赤ちゃん。やがて、大きく育ちます。
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公園の池の水面をよく見ると、すばやく動くものがいました。アメンボです。忍者(にんじゃ)のように、水の上をスイスイと進んでいきます。水に落ちたアリをアメンボがつかまえました。はりのような長い口をつきさして、中身を食べるのです。どうしてアメンボは水の上にいられるのでしょう。そのひみつは足にあります。足の先をよく見ると、水がへこんでいます。さらによく見ると、毛がいっぱい生えています。この毛にはあぶらがついていて水をはじきます。だから水の上をスイスイと動けるのです。
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群馬県にある「ぐんま昆虫(こんちゅう)の森」で、池にすむ生きもののかんさつ会が開かれました。まず、目のあらいあみですくってみます。トンボの幼虫(ようちゅう)、ヤゴがいました。ほかにもいろいろな生きものを見つけました。スイスイ泳ぐシマゲンゴロウ。カマキリのようなカマを持ったミズカマキリ。ハグロトンボのヤゴ。ヤゴの口の下くちびるを引っぱるとずいぶん長くのびます。小さな魚が近づくと、目にもとまらぬはやさでこの下くちびるをのばし、つかまえるのです。
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水の中の虫たちも息をします。どうやって息をしているのでしょうか。ミズカマキリは、おしりのところについた細いくだを、水の上に出して息をします。ハグロトンボのヤゴは、魚と同じように、えらで息をしています。フリフリとゆれるしっぽに、えらがあります。シマゲンゴロウは、水面におしりをつきだし、空気をためて、またもぐっていきます。羽と体のあいだにためた空気を水の中ですっているので、何分ももぐっていられるのです。息の仕方もいろいろですね。