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(オープニングタイトル)
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暑い夏のまっさかり、学校でみんなが春に植えた草花はどうなっているのでしょうか。オクラはたくさんの葉をつけています。花びらが5まいの白い花もさいています。花びらの根もとはむらさき色で、中には小さなぼうのようなものがあります。ホウセンカもたくさんの葉がついて、花びらがたくさん重なった形の赤い花がさいていました。学校の外でも、畑にはナスの花がさいています。実と同じむらさき色です。春に植えた草花は、夏になるとたくさんの花をつけるのです。
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ホウセンカの花はどうやってさいたのでしょう。よく見ると、葉のつけ根に丸いものがあります。これは「つぼみ」です。中をしらべると、花びらのようなものができています。つぼみがどうなっていくのか、時間をちぢめて見てみると、半日ほどかかってつぼみから花が開きました。オクラも、つぼみから大きな花がさきました。草花は育つとつぼみを作り、そこから花がさくのです。
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花は、色も形も大きさもさまざまです。いろいろな花がさくようすを見てみましょう。夏、山あいにさくユリは、大人の手のひらほどの大きな花です。紙風船がわれるようにしてさくのはキキョウの花。春にさくカタクリは、下向きにさくめずらしい花です。ユキノシタも、おもしろい形の花です。鳥が羽を広げるようにさくのは、サギソウ。夜にさく月下美人(げっかびじん)の花。花のさくようすは、どれもふしぎです。
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花の中をのぞいてみましょう。オクラの花のまん中には小さなぼうのようなものがあります。ホウセンカのまん中にもぼうのようなものがありますが、ちょっとわかりにくいようです。このぼうは、たねのもとになる部分なのです。アサガオの花びらは切れ目がないラッパのような形ですが、やっぱりまん中には小さなぼうがあります。キキョウの花にも、ヤマユリの花にも、中にはやっぱりぼうがありました。花にはどれも、たねのもとになるぼうがあるのです。
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花には虫がよくやってきます。虫たちは花の中で何をしているのでしょう。ユリの花にとまったチョウが、花のおくに入ろうとしています。花のおくには、あまいみつがあるのです。虫たちは、このみつをすいにやってきます。虫だけではなくて、小鳥もみつをねらってやってきます。花のおくに顔をつっこんでみつをすったあとの鳥は、顔がこなだらけです。花はどうしてあまいみつをだすのでしょう。
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さいしょは小さなたねだったオクラは、葉が出て大きな花がさきました。やがて花はしぼみ、そのあとには実ができます。実の中にはたくさんのたねが入っていて、たねの中では、次に芽(め)を出して育つためのじゅんびができています。ホウセンカも、花びらがおちたあと中のぼうがふくらんで実になりました。中には20こくらいのたねが入っています。春に植えた1このたねは、やがて花をさかせます。その花から実ができて、またたくさんのたねを作るのです。