(オープニングタイトル)
じしゃくにはいろいろなしゅるいがあります。では、じしゃくにくっつくのはどんなものなのでしょう。いろいろ調べてみます。鉄ぼうはくっつきまますが、落ち葉はくっつきません。文ぼう具をいろいろためしてみると、クリップはよくくっつきますが、えんぴつとノートはくっつきません。紙とじきも、はさみも、プラスチックのところはくっつきませんが、鉄の部分にはくっつきました。紙や木、プラスチックなどは、じしゃくにくっつきません。くっつくのは、鉄ぼうやクリップ、はさみのはなど、鉄でできたものでした。
じしゃくを少しずつクリップに近づけていくと、じしゃくにすいよせられるようにクリップが動きます。クリップをひもにつないでとめて、じしゃくを近づけると、じしゃくに引きよせられてクリップがちゅうにうきました。あいだに紙や下じきをはさんでも、紙や下じきを通りぬけて、クリップを引きよせる力がはたらいています。下じきの上にクリップをおいて、下からじしゃくを近づけると、じしゃくの動きに合わせてクリップが動きます。じしゃくは、はなれたところにあるものを動かす力を持っているようです。
さ鉄は、すなのように小さな鉄のつぶの集まりで、じしゃくによくくっつきます。さ鉄を下じきにのせて、下からじしゃくを近づけると、さ鉄のつぶがたてにつながってくっついて、さ鉄が立ちました。じしゃくを動かすと、立ったさ鉄はじしゃくの力に引っぱられて動きます。ぼうじしゃくのまわりに上からさ鉄をまいてみると、じしゃくをぐるっととりまくようにさ鉄がならび、はしのほうにたくさん集まります。このもようは、じしゃくがものを引きよせる力のようすをあらわしています。じしゃくは両はしから力を出しているのです。
じしゃくは、両はしにはものがよくくっつきますが、まんなかはくっつかないようです。この、よくくっつくところを「きょく」といい、2つのきょくは、それぞれ「Nきょく」と「Sきょく」といいます。じしゃくどうしを近づけると、きょくによって、引き合ったりしりぞけあったりします。NきょくにSきょくを近づけるとくっつきます。SきょくにSきょくを近づけると、にげるようにはなれました。同じきょくどうしは、しりぞけあう力があるのです。
じしゃくを半分に切ると、じしゃくのきょくはどうなるのでしょう。Nきょくがわの半分の切り口に、Nきょくを近づけてみると、Nきょくどうしははんぱつするはずなのにくっつきました。Sきょくを近づけると、ちがうきょくどうしはくっつくはずなのに、こんどはしりぞけあっています。半分に切ったじしゃくには、くっつくところとはんぱつするところが新しくできていました。じしゃくを切ると、切り口には反対のきょくができるのです。