(オープニングタイトル)
くっついたり、しりぞけあったり、じしゃくは見えない力を出しています。じしゃくの上にさ鉄をまくと、ふしぎなもようが出てきます。よく見ると、じしゃくの「きょく」から線のようなもようが出ています。これが、じしゃくから出ている力です。さ鉄を2つのじしゃくのきょくにつけて近づけると、「Nきょく」と「Sきょく」が引っぱりあう力の線を見ることがができます。同じきょくを近づけてさ鉄をまくと、きょくから出た力が外がわに向かい、おたがいをしりぞけあっているようすがわかります。
じしゃくをクリップにつけると、クリップどうしもつながります。じしゃくの力がつたわり、クリップもじしゃくになっているのです。鉄のピンをじしゃくでこすると、じしゃくの力がピンにうつってほかのピンがくっつきますす。こすらずにピンをじしゃくにくっつけてしばらくおいておくだけでも、ピンはじしゃくにかわっていました。じしゃくには一度くっついたものをじしゃくにかえる力があります。ピンをじしゃくに近づけておくだけでも弱いじしゃくにかわりました。じしゃくの力は、はなれていてもピンをじしゃくにかえてしまうのです。
じしゃくが自由に動けるように、糸でじしゃくをつるすと、ある向きでとまりました。じしゃくをちょっと動かしてみると、じしゃくは元の向きにもどろうとします。じしゃくをのせた発ぽうスチロールを水にうかべてみると、ある向きでとまりました。じしゃくを動かしてみると、やはりもとの向きにもどります。どんなおき方をしても、同じ向きになります。たくさんじしゃくをならべても、全部同じ向きになります。ひもでつるしたじしゃくも同じです。じしゃくは、かならず同じ方向に向くのです。
じしゃくが決まった方向を向くせいしつを使った道具が、方いじしんです。方いじしんのはりは小さなじしゃくで、赤い矢じるしがNきょくになっています。方いじしんの赤い矢やじるしは、どこにいても北をさします。じつは、地球の北きょくと南きょくからは、じしゃくの力が出ています。地球は、北がSきょく、南がNきょくのきょ大なじしゃくになっていて、いつも同じ方向を向く方いじしんは、地球に引っぱられていたのです。
じしゃくを使ったものは、いろいろなところにあります。かばんの口をとじる金具に鉄のクリップがくっつきました。これがじしゃくです。音楽を聞いたりするイヤホンにもクリップがくっつきます。中にはじしゃくが使われているのです。けいたい電話の中にも、音を出すためにじしゃくが使われています。電車のきっぷのうらに細かい鉄のこなをふりかけると、線のもようになってくっつきます。この部分がじしゃくになっているのです。身のまわりのいろいろなところに使われているじしゃく。鉄のクリップを使ってさがしてみましょう。