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(オープニングタイトル)
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100年ほど前のフランスのこん虫学者アンリ・ファーブル。ファーブルは、こん虫のくらしをかんさつし、いろいろな研究をした人です。たとえば、アリはどうやって列を作って歩くのかふしぎに思ったファーブルは、アリの通り道にみぞをほったり、いろいろな実けんでたしかめようとしました。ファーブルはアリがたどるしるしを見つけられませんでしたが、さいきんの研究で、それが「フェロモン」というにおいの一しゅだということがわかってきました。ファーブルのように、ふしぎに思ったことをたしかめることで、新しい発見が生まれるのです。
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150年ほど前に高知県に生まれた植物学者牧野富太郎。牧野はいろいろな植物のちがいをじっくりかんさつした人です。植物の細かいとくちょうをとらえ、写真のように正かくなスケッチをかきました。バイカオウレンという植物の葉の図では、葉全体に広がるすじが葉の表面にもりあがっているとくちょうをよくとらえています。タチドコロという植物の図には、葉の生いしげるようすや花を開くようす、実をむすぶようすなど、植物の一生がえがかれています。牧野はかんさつと記ろくに一生をかけ、1500いじょうの植物に新しく名前をつけました。
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100年ほど前のアメリカの発明王トーマス・エジソン。エジソンは電気を使って明かりをつけることを思いつき、いろいろな実けんをしました。細くのばした金ぞくに電気をながして光らせようとしましたが、金ぞくはすぐにとけて明かりはきえてしまいます。そこで、ものをもやしたときにできる炭そに目をつけ、6000しゅるいもの植物を世界中から集めて炭そを作って実けんを重ねました。そしてついに見つけた理想てきなそざいは、日本の京都の竹でした。実けんを始めて2年近くがすぎていました。これが、いまの電球のもとになったのです。
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200年ほど前のイタリアの物理学者アレッサンドロ・ボルタ。ボルタは電池を発明した人です。当時、電気は動物の体の中にあると思われていました。動物の肉をあえんの板とどうの板ではさむと電気がながれたからです。それをうたがったボルタは、自分のしたでためしてみました。すると、あえんとどうがしたにとけたようなへんな味がしました。ボルタは実けんをつづけ、電気を起こすのは動物の肉ではなく金ぞくのほうであることをつきとめます。そして、いろいろな金ぞくの組み合わせをたしかめ、いまの電池のもとになるそうちを開発したのです。