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(オープニングタイトル)
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犬のおまわりさんから電話です。またしても、けいさつしょにおやつどろぼうが入り、買ってきたばかりのおやつがぬすまれたのです。しかも今回はまっ昼間のことで、どろぼうをビルの屋上に追いつめたのですが、またもやどろぼうは何かにつかまって高いビルの屋上からフワリと飛(と)びおりてにげてしまったというのです。あとには、しぼんだ風船のようなものがのこされていました。太陽であたためてふくらませた風船につかまって飛びおりたのではないかと、モンパンが言います。
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風船を太陽の光に当てておくとどうなるのでしょう。うすいビニールをはり合わせて作った風船の半分くらいまで空気を入れ、そのまま日なたにおいて観察(かんさつ)します。風船は、しだいにふくらんできました。風船は太陽の光であたためられてふくらんだのでしょうか。空気があたためられるとどうなるのか、ペットボトルに風船をつけたもので調べてみます。およそ60℃のお湯につけてペットボトルの中の空気をあたためると、風船がふくらみました。空気はあたためられると、かさが大きくなるのです。
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今度は、風船をひやすとどうなるか調べてみます。大きな風船をマイナス40℃の部屋に入れると、風船はだんだんしぼみはじめました。次に、ペットボトルに風船を取りつけたもので調べます。マイナス40℃の部屋におくと、中の空気がひえるとともに風船がしぼんでいきます。空気はひやされると、かさが小さくなるのです。なぞがわかったと思ったモンパンは、あたためてふくらませた風船をもってビルから飛(と)びおりてみますが、ドスーンと落ちてしまいました。どうやら、あたためたりなかったようです。
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温度によって風船のふくらみ方はどう変(か)わるのでしょう。大きな風船をサウナの中に入れると、風船の中の空気の温度が上がるにつれて大きくふくらんでいきます。また、注しゃ器(き)と空気の入ったフラスコをつなぎ、フラスコの中の空気をあたためていく実験(じっけん)でも、あたためられるほど空気はかさが大きくなることがわかりました。今回もおやつを手に入れたズッコーピオですが、おやつの中身はアイスキャンディだったので、ざんねん、あたたまってすっかりとけていたのでした。
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モンジイが、水も温度によってかさが変(か)わることを利用(りよう)して、水を使った温度計の作り方を教えてくれます。色をつけた水をガラスびんにいっぱいに入れ、ゴムせんにあなを開けてガラス管(かん)を通したものをびんの口に取りつけます。ガラスびんをお湯の中や氷水の中などに入れ、いろいろな温度でのガラス管の水の高さを調べてめもりをつければ、手作り温度計のできあがりです。
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金ぞくはあたためると大きさが変(か)わるのでしょうか。アルミニウムのぼうで調べてみます。左はしを動かないように固定(こてい)し、バーナーであたためます。時間をちぢめて見ると、ぼうの先がゆっくりと動いているのがわかります。あたためられて、ぼうがのびたのです。ほかの金ぞくではどうでしょう。鉄のぼうもあたためるとのびますが、アルミニウムほどではないようです。あたためたときののびは、金ぞくの種類(しゅるい)によってちがうのです。
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わたしたちの身近なものにも、金ぞくがあたたまると大きくなるせいしつが利用(りよう)されています。電気オーブンの中を見てみましょう。温度が高くなるとスイッチを切るそうちが使われています。サーモスタットです。2種類(しゅるい)の金ぞくをはり合わせたものをあたためると、金ぞくによってのび方がちがうので、金ぞくの板がそってきます。サーモスタットは、金ぞくのこの動きを利用して、熱(ねつ)によってスイッチを切ったりつないだりして、オーブンの温度を調節(ちょうせつ)しています。