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オープニング
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(オープニングタイトル)

scene 01酸性雨が起こす現象
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酸性の性質を持つ雨、「酸性雨(さんせいう)」。ピーエイチ5.6以下の雨です。19世紀にイギリスで確認されて以来、世界中にさまざまなえいきょうをおよぼしています。ドイツ南西部に広がる大きな森、シュヴァルツヴァルトでは、1980年代、酸性雨のえいきょうで大量の木がいっせいにかれてしまいました。酸性雨が起こす現象は身のまわりにもあります。街で見かける銅像の表面にできた青いすじ。高速道路のコンクリート部分にたれさがるつららのようなもの。これは、銅像やコンクリートが酸性雨によってとけたものなのです。

scene 02金属をとかす水よう液
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試験管にアルミニウム、鉄、銅を入れ、強い酸性の塩酸を入れてみます。アルミニウムは表面から大量にあわが出て塩酸にとけ、半分以下の大きさになりました。鉄は、アルミニウムほど激しくありませんが、少しずつ塩酸にとけているようです。銅は、時間がたってもまったく変化がありません。強いアルカリ性の水酸化ナトリウム水よう液をかけると、アルミニウムは勢いよくあわが出てとけ、鉄と銅はとけませんでした。酸性やアルカリ性の水よう液は、固い金属もとかすことがあるのです。

scene 03二酸化炭素が水にとけると
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ものを燃やすと生まれる二酸化炭素は、水によくとける性質を持っています。ペットボトルに水と二酸化炭素を入れ、ふたをしてよくふると、次第にペットボトルがへこんでいきます。二酸化炭素が水にとけて体積が減り、ペットボトルがへこんだと考えられます。その水に石灰水をたらすと、水は白くにごりました。たしかに、二酸化炭素がとけていました。二酸化炭素がとけた水のピーエイチを調べると、二酸化炭素を入れる前に比べて酸性になっていることがわかります。気体が水にとけ、水の性質を変えてしまうことがあるのです。

scene 04酸性雨ができるしくみ
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酸性雨の成分を調べてみると、しょう酸やりゅう酸という物質がとけていることがわかりました。これらは水にとけて、二酸化炭素よりも強い酸をつくります。しょう酸やりゅう酸は、自動車のはい気ガスなどに多くふくまれています。実際にはい気ガスを水にとかして調べると、酸性が強くなっていました。自動車のはい気ガスや工場からのけむり、火山からふき出たガスなどが大気中に広がり、雲や雨にとけ、雨が酸性になるのです。こうしてできた酸性雨が降り、森の木をかれさせ、コンクリートをとかすなどのえいきょうをおよぼします。

scene 05酸性とアルカリ性をまぜると
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酸性の水よう液とアルカリ性の水よう液を混ぜるとどうなるのでしょうか。塩酸と水酸化ナトリウム水よう液を混ぜてみましょう。ピーエイチはそれぞれ、0.23と11.76です。塩酸の中に水酸化ナトリウム水よう液を少したらすと、ピーエイチは3.40に上がりました。酸性が弱くなっているのがわかります。さらに混ぜていくと、ピーエイチは6.74。ほぼ中性に近づきました。

scene 06酸性を弱める方法
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酸性雨のひ害を防ぐヒントは、酸性とアルカリ性が打ち消し合う性質にあります。酸性雨のえいきょうを受けたドイツの森では、森にアルカリ性の石灰をまいて酸性を弱めています。群馬県の草津温泉にわきでる温泉は強い酸性です。わきでた水が流れる川は酸性が強く、魚がすめず、農業にも利用できませんでした。そこで、近くでとれる石灰を水にとかして大量の石灰水を作り、川に注いでいます。注ぐ前の川の水のピーエイチは2.04。注いだあとは4.27。石灰水を入れることで川の酸性が弱まり、魚がすみ、水を農業に利用できるようになりました。

理科6年 ふしぎ情報局
物をとかす水
水溶液には気体が溶けているもの、金属を変化させるものがあることを調べる。

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