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scene 01車を一点で立たせることに挑戦
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実験レンジャーたちが、大きなクレーンで何かをつり上げています。何でしょう。車? 今日は、車を一点で立たせることに挑戦します。できるのでしょうか。誰もが当たり前だと思っている自然の法則や科学の知識。でも、それは本当なのでしょうか。答えは、やってみなくちゃわからない、大科学実験で。

scene 02やじろべえが一点で立つのは?
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分厚い本を手に取る実験レンジャー。角の一点だけで支えて本を立たせようとしますが、すぐ倒れてしまってうまくいきません。難しそうです。そこでレンジャーが取り出したのは、胴体から左右に伸びたアームにおもりを付けたやじろべえ。細い棒の上に一点で立っています。なぜでしょう。左右のおもりに関係があるのでしょうか。おもりがないと…、すぐ落ちてしまいます。おもりにはどんな秘密があるのでしょう。

scene 03アームをいろいろな向きに付けてみる
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おもりの付いたアームを、いろいろな向きに付けたものを作りました。棒の上にのせて立たせてみます。まず、おもりのアームをV字型に上向きに付けたもの。だめです。すぐ落ちてしまいます。続いて、おもりのアームを水平に横に付けたもの。これもすぐ落ちてしまいました。おもりが下向きに付いたさっきのものは、立ちます。これだけ特別? もう一つ、おもりがもっと下向きに付いたものは…、立ちました!

scene 04支える点より下におもりがあると?
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立つものと立たないもの、その違いは何でしょう。立つものの場合は、支える点より下におもりがあります。どうして支える点より下におもりがあると倒れないのでしょう。立つものを横に傾けてみると、元に戻ります。おもりで左右のバランスがとれているようです。では、前後に傾けたらどうでしょう。傾けるとおもりが持ち上がり、それが落ちようとして、胴体が元に戻されます。支える点より上におもりがある場合は、傾けると胴体もおもりも一緒の方向に落ちてしまいます。元に戻す力がはたらかないのです。支える点より下におもりを付ければ、傾いても戻る力がはたらくようです。これで本も立てられるのでは?

scene 05おもりの重さと高さを工夫する
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そこで、本を支える角の位置より下におもりが来るように、下向きにおもりの付いたアームを2本取り付けました。棒の上にのせてみると…、あれ? 落ちてしまいました。本が重すぎるのでしょうか。そこで、さっきより重いおもりを用意しました。ひとまわり大きく重いおもりでやってみると…、やはり本は落ちました。もっと重いおもりでやってみます。すると…、立ちました! ものを一点で立たせるには、おもりの重さも関係があるのです。おもりを付ける高さと重さを工夫すれば、どんなものでも一点で立つのでは? すると実験レンジャーの一人が車の写真を見せました。車? 車を一点で立たせる?

scene 06トラックを一点で立たせる
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まず、車をのせる柱を組み立てます。高さ3.5m。柱の上に立たせる車は、使えなくなったトラックです。ガラスやガソリンタンクは外してあります。支えるのは、荷台の左うしろ下の一点。トラックの重さでつぶれないように補強してあります。アームの長さは4.6m。先端におもりを入れることができるようになっています。うまくいけば、車が立つはず。アームを含めた重さは1トンを超えます。おもりの位置は、支える点よりも下にしました。8時間後、ようやく準備完了です。

scene 07おもりが軽すぎる?
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いよいよ大実験。ロープを使ってクレーンでトラックをつるし、持ち上げていきます。トラックのうしろの角を柱にのせて、セット完了。落ちないようにクレーンで支えながら、アームにおもりを入れていきます。まず、左右30個ずつ。片方174.0kg、合計348.0kgです。つるしたロープをゆるめてもトラックが立ったままだったら成功。少しずつクレーンを下げていきます。しかし、トラックが横に傾いていきます。このままロープをゆるめるとトラックが落ちてしまいそうです。おもりが軽すぎるのでは?

scene 08風が強くなってきた!
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そこで、おもりを増やします。今度は片方290.0kg、合計580.0kgです。しかし、風が強くなってきました。大丈夫でしょうか。あ! トラックが左に大きく傾いています! 実験中断。風でロープがずれないように、車体にストッパーを装着します。実験再開。クレーンをゆっくりと下げてみますが…、やはり、このままでは落ちてしまいそうです。

scene 09どんどんおもりを足していくと…
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どんどんおもりを足していきます。すると…、お、トラックが立ってきました! クレーンのロープはゆるんでいます。確かに、一点で立っているのです。実験は大成功。トラックが立ったときのおもりの重さは、左348.0kg、右330.6kg。左右で重さが違いました。アームと合わせて、1100kgのトラック。今回の実験では、およそ700kgのおもりを使って、一点で立たせることができました。だから、やってみなくちゃわからない、大科学実験で。

大科学実験
実験62 立て!トラック
おもりがついていることによって微妙なバランスで立つことができるやじろべえ。どんなものでもやじろべえのように一点で立たせることができる?

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