平べったくて、葉っぱの先のようで、なんだかやわらかそうなもの。これ、一体何でしょう。ミカタがあれば、フシギが生まれる。「カガクノミカタ」。今回のミカタ、「下から見てみる」。

今回のミカタは、「下から見てみる」。身近な生き物を下から見てみたら、何かフシギ、見つかるかな？　透明（とうめい）なケースに入れたひよこ。下から見てみると、「指が前に３本、うしろに１本ある。うしろの１本って全然使わなさそう」「でもそれでバランス保ってるんじゃない？」「でも地面についてなくない？　うしろの指って」「ついてる、ついてる。うしろのつめのところで」「カエルの足みたい。（指と指のあいだが）透明になってる」「水かき？」「泳げるようになってる？」「泳ぐのかな。泳いでるところ見たことないけど…」（女の子たち）。

透明（とうめい）なケースに入れたカメ。下から見てみると、「模様あるんだね、茶色と黒で。背中ばっかりしか見てないから。なんで模様あるの？　甲羅（こうら）ですよね、これ？」「甲羅は上でしょ？」「下も甲羅じゃないの？」「一体になってるんじゃないの？　背中とおなかと甲羅で。一体になってないの、これ？」（夫婦）。次に、ハムスターを下から見てみると、「すごくおもしろいよ、足」「イチ、ニ、サン、シ！」「え、４本？　５本？」「前とうしろで指の数がちがう！」「ほんとだ。前４本、うしろ５本？　なんで？」（若い夫婦と小さい女の子）。

カタツムリを下から見てみると、「なんか動いてるね」「ほんとだ」「うしろから前に波打ちながら。なんだと思う、これ？」「わかんない」（お父さんと小さい男の子）。「エスカレーターみたいにズーって上がっていく。なんだろう？　いつも見てるのとちがった。図鑑（ずかん）で見るのと」（女の子）。身近な生き物を下から見てみたら、フシギがたくさん見つかりました。

あたりまえ、あたりまえ。わたし、あたりまえつこは知っている。男の子、BOY。女の子、GIRL。いろいろちがう、あたりまえ。でも、男の子と女の子は、どうしてちがうのかしら。男の子じゃない、女の子じゃない、きみはいったいだれ？　男の子とか、女の子とか、ミミズにはあるの？　男の子らしい、女の子っぽい、いったい、だれがきめるの？　ロボット（女の子）があたりまえになったりするの？　ハイ、ママ、パパ、みらいのベイビー。どちらから産まれる？　ベイビー。それはそうと、男の子ってくだらないことで笑ってばっかり。それがあたりまえ。あたりまえ、あたりまえ。あたりまえってなにかしら。

今回のミカタは「下から見てみる」。身近な生き物を下から見てみたら、フシギがたくさん見つかりました。たとえば、カタツムリ。カタツムリを下から見てみると、カタツムリは、おなかを波打たせて歩いていました。波の動きはどうなっているのでしょう。早送りで見てみると…。この波、よく見るとちょっと変では？　進む方向が「下から上」なら、波の方向はふつう「上から下」になるのでは？　でもこのカタツムリの波の向きは「下から上」です。一体なぜでしょう。カタツムリに似ている生き物を下から見てみたら、何かわかるかもしれません。

まずは、シッタカガイ。これを下から見てみます。体が動いています。カタツムリと比べてみると、カタツムリとちがって体が左右二つに分かれています。次は、海の岩場によくいる、ヒザラガイ。下から見てみると…。この貝も、カタツムリと同じようにおなかを波打たせて歩いています。波の動きはどうなっているのでしょう。カタツムリと比べてみると、波の向きが反対。進んでいる方向はいっしょなのに、波の向きは反対です。一体、なぜでしょう。

次は、みんなもよく知っているサザエ。下から見てみると…。二つに分かれた体を、左右交互（こうご）に動かして前に進んでいます。まるで、２本の足で歩いているようです。サザエって、こんなふうに歩いているんですね。下から見ると、それぞれ全然ちがう動きをしています。下から見てみると、いろいろなフシギが見つかりました。みんなも、いろいろ試してみてください。ミカタがあれば、フシギが生まれる。「カガクノミカタ」。