春は、いろいろな生き物が目ざめるきせつ。外に出てかんさつすると、どんなふしぎが見つかるかな？　でも、ふしぎを見つけるにはどうしたらいいのでしょう？　すると…、「おいらはワーオ！。ふしぎが大好物（だいこうぶつ）ワオ！」と、ふしぎモンスターのワーオ！があらわれました。ワーオ！のしゅみは、虫とり。とくぎは、かくれんぼです。「ふしぎっていうのは、『これはなぜ？』『どうしてだろう？』と思うこと。みんなのまわりには、ふしぎがいっぱい。おいらにたっぷり食べさせてほしいワオ～！」。

どうしたら、ふしぎが見つかるのでしょう。神奈川（かながわ）県相模原（さがみはら）市立新磯（あらいそ）小学校のみんなが、校庭のふしぎさがしに出発です！ 「あれ！」。何か見つけたのでしょうか。花壇（かだん）の植物から、「タネとれた」という子。さやのようなものを手に、「ここを開けると、タネがいっぱいある」と言います。開けて見せてもらうと、小さなタネがいっぱい出てきました。それで、ふしぎに思うことは何でしょう。「うーん…」。

「テントウムシがいた」という子。葉っぱの上にテントウムシがいます。「テントウムシ、へんな色」。ほかの葉っぱの上にもテントウムシを見つけました。「それで、それで？　ふしぎ、見つかった？」とワーオ！。「どうする？　何をかんさつするの？」と子どもたちは考え始めますが、「うーん…」。なかなかむずかしいようです。どうしたらいいのでしょう。

あれ？　何か見つけたようです。「ここに２つ、花があるんだけど…」と見つけた子。白い花と赤い花、この２つの花のどんなことをふしぎに思ったのでしょう。「花びらのまい数とか形とかがちがって、ある場所は近くなのに、なんでちがいがあるのか？」。すごく近くにある２つの花。くらべてみると、たしかに花びらの数や形、それに色やもようもちがいます。「わぁ～。なんでだろう？　もしかして、『くらべてみる』と、ふしぎって見つかるのかな？」とワーオ！。

ほかのものも、くらべて見てみましょう。花壇（かだん）にある２つの植物。それぞれの葉っぱをくらべてみると…？　あじさいの花をくらべてみると…？　色は？　形は？　大きさは？　何かに注目してくらべてみると、ふしぎが見つかるのかも！？

もう一度、校庭でふしぎさがしに挑戦（ちょうせん）。何をくらべる？　くらべたのは、さいしょに小さなタネを見つけたのと同じセイヨウアブラナという植物のタネです。どんなふしぎが見つかったのでしょう。「さっきこっちのタネを取ったら黒いのが出てきて、今こっちの落ちてるやつのタネを取ったら、緑色のタネが出てきたのが、ふしぎだと思う」と男の子。タネの色をくらべてみると、かたほうは全部が緑。もう一方は、全部黒です。「どうして同じしゅるいの植物なのに、タネの色がちがうの？」とワーオ！。色をくらべると、ふしぎが見つかりました。

今度は、「何これ、何これ？」。２本の木のみきをさわってみる２人。すぐ近くにある２本の木の、何をくらべたのでしょう？　一方の木のはだは、「ざらざら」。もう１つの木は、「つるつる」と言いました。木のみきの表面の形がちがって、手ざわりがちがうみたい。「どうしてちがうワーオ？」とワーオ！。形をくらべると、ふしぎが見つかりました。

同じ木についている葉っぱをくらべた子。くらべてみると、色や大きさがちがいます。ほかにちがうところはあるかな？　見つけたのは、「葉っぱの数のちがい。こっちは１、２、３、４、５、６、７、８、９。こっちは１、２、３、４、５。同じ木にあったやつ」と言います。葉っぱの数をくらべると…。「同じ木の葉っぱなのに数がちがう。どうして～？」とワーオ！。数をくらべると、ふしぎが見つかりました。

「あ、ダンゴムシいた！」。こっちではダンゴムシ発見。何かふしぎは？　虫めがねで見て、「黄みどり色のつぶつぶがある。それがふしぎ」と言います。「ほんとだ。せなかにもようがあるワオ！」とワーオ！。ほかのダンゴムシとくらべると…？　同じダンゴムシなのに、せなかにもようがあったりなかったりしています。「どうしてワーオ？」とワーオ！。もようをくらべると、ふしぎが見つかりました。色、形、数、もよう。何かに注目してくらべると、たくさんふしぎが見つかるみたい。「みんな、ナイスワーオ！」。

みんなはこれから、どんなふしぎを見つけられるかな？　色や形、数、もよう、大きさ…。くらべることは、ほかにもありそうですね。たとえば、同じジャングルジムをとった２まいの写真。ジャングルジムのかげをくらべてみると…。そして、磁石（じしゃく）をはさみのプラスチックのところにつけてもくっつかないのに、はさみの部分には…、くっつきました！　みんなのまわりには、ふしぎがいっぱい。どんどんふしぎを見つけて、ワーオ！をおなかいっぱいにしてあげてください！