(オープニングタイトル)

「わたし、カモカモ！　大好物は、みんなの予想なの。今日予想してほしいふしぎは…、『満月（まんげつ）』について。まずは、これを見て！」。秋。満月の見える夜。お月見の写真をとるために、ススキと団子（だんご）を用意しました。時間は夜の７時。カメラの位置が動かないように固定して…。満月とススキ、団子のバランスもいい感じです。でも、団子が足りない！

団子（だんご）を足して、もう一度写真をとります。すると、あれ？　月が…。さっきの写真とくらべると、団子を足す前と、足したあと、わずか数分目をはなしたら満月の位置がちがっていました。どうしてでしょう？　今日予想してほしいのは、時間がたつと満月の位置がちがったのはどうしてかということ。

予想には手がかりが必要です。たとえば、満月のほかに空に見えるものを調べると手がかりになるかもしれません。みんなは、どんな月を見たことがありますか？　ある日の日がしずんだあと、三日月は南西の方向に見えました。時間がたつと…、西の空に見えました。別の日の日がしずんだあと、半月が見えたのは、南の空高くでした。時間がたつと…、これも西の空に見えました。満月以外の月。時間がたつと…？　これって手がかりになる？

空に見えるものって、ほかにはどんなものがありますか。そう、太陽。太陽は時間がたつとどうなりましたか。午前９時、正午、午後３時…。次は雲。雲は時間がたつと…？　虹（にじ）は…太陽の反対がわに出ます。このあとどうなる？　時間がたつと満月の見える位置がちがったのはどうしてか。予想する手がかりは見つかりましたか。

北海道旭川（あさひかわ）市立旭川小学校でも、予想に挑戦（ちょうせん）。何が手がかりになると思いましたか。「太陽の動きがヒントだと思いました」。「雲のように、風が関係すると思いました」。「雲は風に乗っていくけど、風の方向もちがったりするから関係ない。虹（にじ）と太陽は関係あると思います」。見つけた手がかりをたよりに、みんなが予想を書き始めました。「いっただっきまーす！　むしゃむしゃ！　いろいろな予想があったわよ！」と喜ぶカモカモ。

まずは、『満月は風で動いた』という予想。その理由は…。「風がふくと雲とかもだんだん動くので、月もいっしょで、風とか時間などで動くと思いました」。雲が風で動くのを手がかりにして、満月も風で動いた、と考えたのです。ほかには…？

「月は夜に出るけど、月も太陽と同じように東から上がって、南の空を通って西にしずんで、また太陽で、月でっていうくり返しになっていると思いました」と言う子。『満月は地球をはさんで太陽の反対がわにあって、地球のまわりを回っている』と予想したのです。「たしかに満月って、夜しか見えないカモ～」。

反対に、『地球が満月のまわりを回っている』という予想もありました。「これでも満月の見える位置が変わるカモ～」。ほかには…？

「満月は太陽とにていて、東から南を通って西にしずむからだと思いました。半月と三日月の動きを見て、同じかなと」。三日月や半月は、太陽と同じように、南から西へ行く。だから、『どの月も太陽と同じように西へ動く』と予想したのです。ここで、カモカモの予想です。「わたしの予想は…。いろんな形の月があったじゃない？　ある月が消えたら…別の月が出た！　と思うんだけど、どうかしら？　カモカモ～！」。

「月をずっと見ていたら、何がわかるかしら？　これを見て！」とカモカモ。ある日の半月。まだ明るいうち…、南東の空に発見。暗くなると…？　南の空、高くにあります。このあとは…？