(オープニングタイトル)
「わたし、カモカモ! 大好物は、みんなの予想なの。今日予想してほしいのは…、『体の曲がるところがどうなっているのか』よ。まずは、これを見て!」。タコの体の曲がるところ、どこ? どんな曲がり方をしているかな? タコとくらべて人はどう? そう、人には曲がるところと曲がらないところがあるようです。曲がるところはどうなっているのでしょう。人のうでに注目して、予想してみましょう。
予想するには手がかりが必要です。うでの曲がるところ、曲がらないところをさわってくらべてみると、手がかりが見つかるかもしれません。みんなもさわって考えてみてください。東京都の筑波(つくば)大学附属(ふぞく)小学校でも、予想に挑戦(ちょうせん)しました。「曲がらないところはつるつるして、長い。曲がるところは、でこぼこしわしわで、短い」と言う子。「曲がるところは、かたい。曲がらないところは、やわらかい」と言う子。さらに、「ひじだって、ぼこっとしてる」と言う子も。「いろいろなちがいを発見! でも、まだうでの中を予想するのはむずかしいカモ。今度はこれを見て」とカモカモ。
いろいろなものの曲がるところが、手がかりになるかもしれません。うでとくらべてみましょう。折りたたみ式のじょうぎは? 曲がるところはどうなっている? 食べものをつかむトングは?
次は、ねん土。細長くのばしたねん土を曲げてみると…? ペン立ては? ストローはどうでしょう? うでの曲がるところはどうなっているか、手がかりは見つかりましたか。
身のまわりのものを使って、うでの曲がるところがどうなっているのか、みんなは考え始めました。何か気づいたようです。トングをうでに当ててみて、「曲げるのもできるし、のばすのもできる。でも、反対側に曲げるのはできないから、うでとトングはにていると思う」と言う子。うでの曲がり方とにているものを見つけました。「手がかり発見!」とカモカモ。
「ねん土は、やわらかすぎて」。「反対にも曲がっちゃう」。「人間のうでが反対に曲がることはないんだけど、ねん土は丸まっちゃう。のびちゃう。人間はこんなことはない」という意見。今度は、うでの曲がり方とちがうものを見つけました。「これも手がかりになりそうカモ!」。くらべてみると、いろいろな手がかりがまだまだ見つかるかもしれません。見つけた手がかりをたよりに、みんなが予想を書き始めました。「いっただっきまーす! むしゃむしゃ! たくさんの予想が生まれたね!」と喜ぶカモカモ。
うでの曲がっているところはどうなっているのか、みんなが予想を絵にしてくれました。まずは…。うでの曲がるところは、『ストローの曲がるところのようになっている』という予想。どうしてでしょう。「こっちへ曲がるから、こういうもの(じゃばら)がうでの曲がるところの中にあるんじゃないかなって思った。まっすぐだと中がつぶれちゃうけど、じゃばらがあったらいたくならない」と言います。
こちらは…。『ペン立てみたいになっている』という予想。どうしてでしょう。「いちばんにてるよね、これが。ストローはぎゃく側に曲がるから、むりだから、にてない」という意見です。さらに…。「じょうぎは、にてないよね」と言います。どういうことでしょう。「ひじは回るけれど、じょうぎは回らないから、じょうぎは、にてないと思う」。ペン立ては、曲がり方に限界(げんかい)があって、ぐるぐる回るので、「ペン立てがすべて、にていると思う」という意見でした。「なるほど~!」。
『ひじにほねがある』と予想した子もいました。どうしてでしょう。「ほねがなかったら反対までもっと曲がっちゃうから、消しゴムが“ほね”ってことで」。ストローをうでに見立て、曲がっているところに、ほねに見立てた消しゴムを置きました。このほねがあれば反対側に曲がらないので、ストローのような形でもいいかもしれません。さわったり、曲がるものとくらべたり、手がかりを見つけるといろいろな予想ができました。「テレビの前のみんなも、予想してね~。カモカモ~!」。
最後に、とっておきの手がかりをしょうかいします。特殊(とくしゅ)な方法でうでの中をのぞいてみると…。さあて、どうかな? うでを曲げる動きを見ると…。指折り数える動きを見ると…。