(オープニングタイトル)
「わたし、カモカモ! みんな、空気って知っている?」とカモカモ。たとえば、タオルをふくらませて水の中にしずめると、あわが出ました。このあわが空気です。「今日予想してほしいのは、この『空気』についてなの」。
用意したのは、空気でっぽう。両がわにせんをして、つつの中に空気をとじこめています。かたがわをおすと…。ポンッ。せんが飛びます。前のせんにはふれていないのに、なぜでしょう。せんが飛ぶとき中はどうなっている? おす前と飛ぶ直前、くらべると何か気づくことは? そう、飛ぶ直前は、中の空気のスペースがせまくなっています。おす前、飛ぶ直前、飛んだあと。つつの中の空気がどうなってせんが飛んだと思いますか。「今日は、これを予想してほしいの!」。
予想には手がかりが必要です。空気をとじこめたものをおしたときの様子を観察してみます。まず、ビーチボール。おすと…? はなすと…? 次は、われものを包むときに使うプチプチしたビニールのシート。プチプチのひとつひとつに空気が入っています。指で軽くおすと…? 強くおすと…? 最後は、空気が入った恐竜(きょうりゅう)の風船。首がしおれているとき、ふくらんでいるところをおすと…? 空気はどうなった?
熊本県人吉(ひとよし)市立人吉西小学校でも挑戦(ちょうせん)しました。まずは手がかりさがし。空気をとじこめたいろいろなものをじっさいにおしてみると…、気づいたことは? ビーチボールをおしてみると、「ムニムニしている」、「下だけギューッてしたら、上に空気が来て、かたい」。プチプチを指でおしてみると、「ちょっと前におしていくと、空気がたまってバーンってはれつする」。注射器(ちゅうしゃき)の先をおさえておしてみると、「空気を入れておすと空気は中で小さくなっていって、手をはなすともどってきた。空気が反発してくるような感じ」。たしかに、おしちぢめると反発して勝手にもどります。
「でも、つつの中の空気がどうなっているのか予想するのはまだむずかしいカモ。これも見て!」とカモカモ。スポンジ、ばね、ねん土。身のまわりのものをおしてみるとどうなる? 予想の手がかり、見つかるかな? まずはスポンジ。おすと…? はなすと…? ばねはどうでしょう。おすと…? はなすと…? ねん土は、おすと…? はなすと…? 空気でっぽうの中の空気、どれににている? にていない? つつの中の空気がどうなっているか、みんなが予想を書き始めました。「いっただっきまーす! もぐもぐもぐ…。今回もすてきな予想がたくさん生まれたわ!」。
まずは、「おす前」「おしたとき」「せんがとんだとき」で、つつの中の空気の色がちがう図をかいた子。おしたときは前のほうだけ色がこくなっています。どういうことでしょう。「おす前はやわらかい空気だけど、おしたときは空気がパンパンになってせんのほうにぐっと集まってきて、せんが飛んだときは、パツパツになっているのがおさえきれなくて」と言います。おしたところと反対のほうに空気が集まってかたくなり、せんがおし出されたと考えたのです。そう考えた理由は? 「ビーチボールをおしたときに反対がわがパツパツしていたから」と言いました。
一方、中の空気の色が全体的にこくなっていく図をかいた子。空気がどこも同じようにちぢまって、それがせんを飛ばしたという予想です。そう思った理由は? 「注射器(ちゅうしゃき)の口をおさえたとき、親指におす感じの力が加わったし、空気でっぽうも、せんに力がかかったから」と言います。
ほかにも、おされると空気がギュッとつまって、きつくなった空気が反発してせんを飛ばしたと考えた子や、空気がばねのようになっていると考えた子もいました。つつの中の空気がどうなっているか、見たことや手ざわり、自分の経験(けいけん)をもとにすると、いろいろな予想ができますね。
最後に、とっておきのえいぞうを見てください。つつの中の空気は、おされているときどうなっているのでしょう。つつの中にシャボン玉を入れてまくを作りました。上からおすと…? 今度はつつの中に風船を入れました。上からおすと…?