(オープニングタイトル)
メダカのおなかについているのは…? たまごです。たまごとメダカ、形がずいぶんちがいます。どうやってメダカになるのでしょう。今日は、観察記録をとって確かめてみます。メダカの観察記録に挑戦(ちょうせん)するのは、神奈川県横浜市立日野(ひの)小学校のみんなです。まずは、予想してみましょう。たまごからメダカにどう変化していくと思いますか。「生まれたばかりのたまごを見て、予想しテミルン!」とテミルン。
「たまごの中につぶつぶがいっぱいあったから、それがかたまってメダカになると思う」と予想した子。たまごの中にある小さな丸いつぶつぶが合体して、メダカになると予想したのです。
「最初はたまごが小さくて、その後だんだん大きくなっていくと思います」と予想した子。たまごがどんどん大きくなって生まれる、という予想です。同じ予想をした子はほかにもいました。みんなの予想、当たっているのでしょうか。たまごを観察して確かめてみましょう。「でも、たまご、とっても小さいよね。どうやって観察するの?」とテミルン。
観察にはけんび鏡を使います。水を入れたガラスの容器にたまごを入れて、観察します。たまごの中のつぶつぶや、たまごの大きさはどうなっていくのでしょう。自分の予想を確かめながら、観察記録をとってみてください。生まれて数時間後…。1日後…。2日後…。3日後…。4日後…。5日後…。たまごはどんどん変化していきました。どんなことに気がつきましたか。
みんなの観察記録を見せてもらいました。『つぶが集まってメダカになるのでは?』と予想していた子。観察記録には、「つぶの数が減ってきた」と書かれていました。観察を続ければ、つぶつぶとメダカの関係がわかるかな?
『たまごが大きくなっていく』という予想をしたグループ。たまごの大きさは変わったのでしょうか。「あまり大きくはなっていなかった」。観察記録を見ると…、少し大きくなっていました。でも、「かいている大きさがバラバラだから、本当に大きくなっているのかわからない」と言います。絵のサイズが毎回バラバラになってしまったのです。どうすればよかったのでしょう。
「図だと大きさが変わっちゃうから、はかった記録を書いたほうがいいと思う」という意見や、「定規ではかる」という意見が出ました。定規をあててたまごの大きさをはかってみると、約1mm。こうすれば、見た目に左右されずに本当の大きさがわかります。
観察を続けましょう。このあと、たまごはどう変化していくと思いますか。「いつたまごのカラにひびが入ったり、われたりするのかに注目していきたい」と言う子。鳥のたまごみたいに、カラにひびが入って最後はわれる、という予想です。「気になる~! メダカのたまごも、ひびが入るのかな?」とテミルン。観察を続けて6日後…。8日後…。そして10日後…。「あ! 生まれた!」。でも、鳥のたまごと同じようなひびは入らなかったようです。
「みんなはどう記録したのかな? 観察記録を見テミルン!」。たまごの変化がしっかりかけているグループ。でも…。「日にちを書きわすれていたから順番がわからなくなった」。日付がないと、記録の順番がわからなくなります。「わすれないように、最初に日付を書くといいのかも」とテミルン。
前の日と比べながら記録をとっていた子もいました。どうして前の日と比べるのでしょう。「昨日と変わったところとか、予想と比べてとか、次の日にそれをもとにして観察したのがやりやすかった」と言います。記録を見ると、『目が見えるようになった』と、昨日と比べて変わったことを書いています。さらに、『めだかの赤ちゃんの体がもうちょっとはっきりすると思う』と、次の日に向けた予想も書いてありました。そして次の日の記録には、『顔がはっきりした』とあります。前の日と比べながら記録をとったり、新しい予想を書き加えたりすると、いろいろな変化に気づくことができます。
記録のとり方を工夫すれば、いろいろな発見ができそうですね。みんなだったら、どんな観察記録をとりますか? 「みんなも、記録しテミルン!」。